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2024.05.21 Tue UP

【開催報告】2024年 第2回 野田きゃんカフェを開催
~理窓会記念自然公園の自然 きんらん・ぎんらん 花鑑賞~(4/27)

2024年4月27日東京理科大学野田キャンパスにあるセミナーハウスおよび理窓会記念自然公園(以下 理窓公園)において、「2024年 第2回 野田きゃんカフェ 理窓会記念自然公園の自然 きんらん・ぎんらん 花鑑賞」を開催しました。

講師は、新保國弘氏(利根運河の生態系を守る会会長)と柳沢朝江氏(利根運河の生態系を守る会植物調査班リーダー)のお二方です。

始めに、セミナーハウス第1ゼミ室において、新保氏より、理窓公園の歴史や開設理念*、利根運河を挟んで理窓公園の対岸にある流山市東深井地区公園(古墳の森)との利根運河開削前の水系(東深井谷津)を共有する位置関係、東深井地区公園の2023年における、きんらん(327株/ha)、ぎんらん、ささばぎんらんの30日間にわたる開花数推移、こうのとりが2024年4月23日に飛来した理窓公園内の蓮池についてのミニ講義がありました。

【開催報告】2024年 第2回 野田きゃんカフェを開催~理窓会記念理窓公園の自然 きんらん・ぎんらん 花鑑賞~(4/27)
ミニ講義受講の様子

このミニ講義の中では、明治23年(1890年)竣工前の利根運河を夏目漱石が数え22歳の時に、房州旅行の銚子からの帰路、三ツ堀河岸(野田市)に8月30日早朝に下船し、陸路を歩き、利根運河の江戸川筋の今上河岸(野田市)から汽船に乗って東京に戻っていることにも触れられ、参加者は、本学と夏目漱石の縁を感じながら、興味深く、新たな知見として聴講しました。

【開催報告】2024年 第2回 野田きゃんカフェを開催~理窓会記念理窓公園の自然 きんらん・ぎんらん 花鑑賞~(4/27)
夏目漱石の移動の様子

ミニ講義終了後は、理窓公園に移動し、柳沢氏の説明を受けながら、きんらん、ぎんらんの花鑑賞を1時間ほど行い、理窓公園のおよそ南半分の区で、きんらん1576株、ぎんらん130株 開花したことを確認しました。(参加した本学学生がカウント)

なお、翌日の4月28日には、理窓公園全体で、きんらん4834株、ぎんらん271株、27日には開花していなかったささばぎんらん10株の開花を、柳沢氏ら利根運河の生態系を守る会植物調査チームが確認しています。

【開催報告】2024年 第2回 野田きゃんカフェを開催~理窓会記念理窓公園の自然 きんらん・ぎんらん 花鑑賞~(4/27)
理窓公園での鑑賞の様子
【開催報告】2024年 第2回 野田きゃんカフェを開催~理窓会記念理窓公園の自然 きんらん・ぎんらん 花鑑賞~(4/27)
きんらんの開花

参加者は、「きんらんはよく見かけていたが、ぎんらんについては、ゆっくりと見る機会が今までなかったので、非常に良い機会でした。」「35年位前(学生時代)より増えていて驚きました。でもホタルカズラが、以前は今頃咲いていたのですが、見つからなくて残念でした。」「普段気づかないことが、講師の方々からの説明等で生物(植物)の成長過程などを学べ、また新たな夢、希望が生まれ、楽しい時を過ごすことができました。」「授業で、きんらん、ぎんらんは、とても貴重な植物であると聞いていましたが、理窓公園にはたくさん見ることができ、この状態を保持していかなければならないと思いました」など、たくさんのご意見をいただきました。

参加された近隣住民の方々や本学OB・OG、学生の方々に、貴重植物のきんらん・ぎんらん花鑑賞を通じて、理窓会記念自然公園の歴史と共に、守りたい自然の宝庫として認識していただけた一日でした。

注* 理窓公園の歴史や開設理念
東京理科大学校友会理窓会会報 2023年9月号(No.513)に掲載

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