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【開催報告】東京理科大学と葛飾区との連携による公開講座「物語から見る社会~日本語文学と世界の文学から~」(3/29)
2024年3月29日(金)に、本学葛飾キャンパス講義棟1階101教室において、東京理科大学と葛飾区との連携による公開講座を開催し、教養教育研究院 葛飾キャンパス教養部 吉田 裕准教授が「物語から見る社会~日本語文学と世界の文学から~」をテーマに講演しました。
吉田准教授の専門はカリブ文学及び思想で、カリブ海地域を中心に、文学及び文化を研究し、本学においては大学1年生の英語リーディング、カリブ文学等についての授業を担当しています。
初めに、カリブ文学の定義について、歴史・言語・文芸運動との観点から説明がありました。
続いて、1953年にカリブ海地域で出版された「ジョージ・ラミング『私の肌の砦のなかで』」、1997年に沖縄で出版された「目取真俊『水滴』」について、作品中の一文を例に挙げ、比喩的な表現に隠された様々な解釈を、当時の歴史背景から読み解く講演が行われました。
最後にまとめとして、文学作品の解釈において、歴史的背景や言論状況を作品から完全に切り離すことができないこと、文脈を尊重することの重要性について解説を行い、講座は盛況のうちに終了しました。
参加者から、「小説1行に込められた意味を考えながら読むことの大切さがわかった」、「カリブ文学という分野に初めて触れ、とても興味深く本を読んでみたい」などの感想が寄せられました。

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