ニュース&イベント NEWS & EVENTS
元祐 昌廣教授及び市川 賀康助教の論文が英国王立化学会発行「Lab on a Chip」誌のBack Coverに選出
工学部 機械工学科 元祐 昌廣教授及び市川 賀康助教の論文が英国王立化学会発行「Lab on a Chip」誌のBack Coverに選出されました。
- 受賞者
-
工学部 機械工学科 教授 元祐 昌廣
工学部 機械工学科 助教 市川 賀康 - 掲載カバー
- 「Lab on a Chip」誌 Back Cover
- 掲載論文
- Continuous-flow electrorotation (cROT): improved throughput characterization for dielectric properties of cancer cells
- 内容
-
「Lab on a Chip」誌に掲載された本論文は、がん細胞の細胞質や細胞膜の導電率や誘電率といった電気物性をラベルフリーで連続的に測定する新手法(continuous-flow electrotoration: cROT)を開発し、理論的、実験的にその有効性を実証したものである。
従来のelectrorotation(ROT)では、対象となる細胞のみを測定箇所へ移動させて保持し続け、測定後に取り替える工程が必要となり、多数の細胞を測定するためには精密で煩雑な作業が必要であり、多くの細胞からのデータを集めることは非常に困難であった。
本論文で提案するcROTでは、デバイス内を流れていく細胞を連続的に測定することができるため、測定スループットを大幅に向上させて多数の細胞群の物性評価を可能にしている。細胞の電気物性には様々な性質(個性)が現れるため、例えばがん細胞のサブタイプや薬物耐性などを簡易的に評価できるようになり、より迅速で適切な治療戦略の立案に貢献することが期待される。この研究内容が評価され、Lab on a Chip誌のBack Coverに選出された。
- 掲載日
- 2023年11月21日
関連リンク
Lab on a Chip
元祐研究室
研究室のページ
元祐教授のページ
市川助教のページ
関連記事
-
2024.03.01
日本機械学会マイクロ・ナノ工学部門において本学大学院生が若手優秀講演表彰を受賞
日本機械学会マイクロ・ナノ工学部門において本学大学院生が若手優秀講演表彰を受賞しました。 受賞者 工学研究科 機械工学専攻 修士課程1年 関口 大裕 指導教員 工学部 機械工学科 教授 元祐 昌廣 工学部 機械工学科 助教 市川 賀康 受賞…
-
2023.12.11
多数の細胞の電気特性を簡単・迅速かつ同時に測定できるデバイスを開発
~細胞識別能力が大幅に向上、創薬などへの応用に期待~研究の要旨とポイント 電場内のマイクロ流路を移動する細胞の回転運動を画像処理で解析することで、多数の細胞の電気特性を同時に定量化できる「continuous-flow electrorotation (cROT)」デバイスを開発しました。 …
-
2023.12.05
ISMTMF2023において本学大学院生がAward for Best Presentationを受賞
12th International Symposium on Measurement Techniques for Multiphase Flows (ISMTMF2023)において本学大学院生がAward for Best Presen…