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2023.11.24 Fri UP

元祐 昌廣教授及び市川 賀康助教の論文が英国王立化学会発行「Lab on a Chip」誌のBack Coverに選出

工学部 機械工学科 元祐 昌廣教授及び市川 賀康助教の論文が英国王立化学会発行「Lab on a Chip」誌のBack Coverに選出されました。

受賞者
工学部 機械工学科 教授 元祐 昌廣
工学部 機械工学科 助教 市川 賀康
掲載カバー
「Lab on a Chip」誌 Back Cover
掲載論文
Continuous-flow electrorotation (cROT): improved throughput characterization for dielectric properties of cancer cells
内容

「Lab on a Chip」誌に掲載された本論文は、がん細胞の細胞質や細胞膜の導電率や誘電率といった電気物性をラベルフリーで連続的に測定する新手法(continuous-flow electrotoration: cROT)を開発し、理論的、実験的にその有効性を実証したものである。

従来のelectrorotation(ROT)では、対象となる細胞のみを測定箇所へ移動させて保持し続け、測定後に取り替える工程が必要となり、多数の細胞を測定するためには精密で煩雑な作業が必要であり、多くの細胞からのデータを集めることは非常に困難であった。

本論文で提案するcROTでは、デバイス内を流れていく細胞を連続的に測定することができるため、測定スループットを大幅に向上させて多数の細胞群の物性評価を可能にしている。細胞の電気物性には様々な性質(個性)が現れるため、例えばがん細胞のサブタイプや薬物耐性などを簡易的に評価できるようになり、より迅速で適切な治療戦略の立案に貢献することが期待される。この研究内容が評価され、Lab on a Chip誌のBack Coverに選出された。

掲載日
2023年11月21日

関連リンク
Lab on a Chip

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元祐 昌廣教授及び市川 賀康助教の論文が英国王立化学会発行「Lab on a Chip」誌のBack Coverに選出
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