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2023.03.15 Wed UP

2022年度 東京理科大学学生表彰式において学業・研究、課外活動の成果が優秀な学生を表彰(3/9・開催報告)

3月9日(木)に「2022年度東京理科大学学生表彰式」が神楽坂キャンパスで行われました。

この表彰は、研究等の成果が特に優れていると認められる学生、また課外活動において優秀な成績や功績のあった団体、個人を対象としています。2022年度は、学業に関する推薦が40件、課外活動等に関する推薦が21件あり、そのうち学業・研究等の成果が優れているとして10名・1団体、課外活動の成果が優れているとして2名・2団体、社会活動の成果が優れているとして2名が表彰され、石川正俊学長から表彰状と副賞が贈呈されました。

式の中で、石川学長はお祝いの言葉とともに「本学の創設者たちは皆さんと同じ年代で国の未来を想い理科大の前身である物理学講習所を設立しました。その志を受け継ぐ皆さんは、この受賞をゴールとするのではなく第一歩として、理科大で学んだ科学的精神、論理的思考力、そして科学技術に関する知識を武器に、新しい時代の価値を創造する人材へと成長してほしい」との言葉を贈りました。

2022年度 東京理科大学学生表彰式において学業・研究、課外活動の成果が優秀な学生を表彰
2022年度 東京理科大学学生表彰式において学業・研究、課外活動の成果が優秀な学生を表彰
2022年度 東京理科大学学生表彰式において学業・研究、課外活動の成果が優秀な学生を表彰
2022年度 東京理科大学学生表彰式において学業・研究、課外活動の成果が優秀な学生を表彰
2022年度 東京理科大学学生表彰式において学業・研究、課外活動の成果が優秀な学生を表彰

今年度の表彰は以下の通りです。

1. 学業・研究等の成果による表彰者

先進工学研究科 生命システム工学専攻 博士後期課程3年 長田 和樹さん
  • 査読のある英語原著論文2報、Front. Immunol. (IF:8.786)とInt. Immunol. (IF:5.071)の筆頭著者である。
  • 査読のある英語総説1報、Int. J. Mol. Sci. (IF:6.208)の筆頭著者である。
  • 上記以外に英語原著論文査読有り6報の共著論文と査読なし4報がある。内訳は、Allergy (IF:14.71)、Front. Nutr. (IF:6.590)、Int. J. Mol. Sci. (IF:6.208)、J. Immunol. (IF:5.446)、Biochem. Biophys. Res. Commun. (IF:3.322)、Biosci. Biotechnol. Biochem. (IF: 2.337)とpeer-review誌未発表のbioRXiv。
  • Cellular and Molecular Immunology 10th Editionの分子細胞免疫学への翻訳(第5章)を担当した。
  • 和文総説3報(Aroma Research, in press 2報とClinical Immunology and Allergology, 2022)がある。
  • 研究成果がプレスリリースされ、科学新聞、Science Japan、客観日本に掲載された。
  • 日本農芸化学会2019年度大会優秀発表、同トピックス賞、LEGEND Research Grant Program 2022の本人の受賞と、共同演者として日本食品免疫学会ポスター賞、分子生物学会Science Pitch Awardを受賞した。
  • 博士課程(前期)に受けた日本学生支援機構奨学金の返済が優れた業績により全額免除となった。
  • 日本学術振興会育志賞候補者として、東京理科大学と日本農芸化学会の2団体からの推薦を得た。
  • 日本学術振興会DC2に採択されている。
  • 2023年度より東京理科大学の助教に内定している。
理工学研究科 電気工学専攻 修士課程2年 山田 悠人さん
  • 当該学生はワイヤレス電力伝送の研究分野において必要不可欠なコイルの設計に関する研究に従事し、多くの成果を残した。コイルの最適化は電磁界解析頼りで非常に多くの時間がかかり、かつ理論化もされていなかった。彼はその理論化に成功し解析時間の短縮や高価な電磁界解析ソフトを使わなくても最適なコイル設計を可能にする手法を見いだした。その成果の多くが、10年後の自動車産業を支えるとして期待されている電気自動車へのワイヤレス給電に関するものであり、実用化に大きく貢献する研究内容であった。特に自動車へのワイヤレス給電においてあらゆる種類の車両への給電を考慮した研究や論文はNEDO脱炭素のプロジェクトやGI基金のプロジェクトの獲得に貢献し、その社会的実現可能性を示した。
  • 筆頭著者として英文論文誌2本、査読付き国際学会発表5回(いずれも筆頭)、国内学会発表5回(筆頭3回)の結果を残した。また現在筆頭著者として3本の英文論文誌が査読中である(2023年3月現在)。
  • 2022年3月には先輩が主担当を行うプロジェクトにおいて、コイル及び回路の設計者として従事し、プレスリリースを発表した。
  • 考案した革新的な技術は特許出願済みである。
  • 研究室が抱えるプロジェクトの多くにコイルを中心に回路の設計者として従事した。
理工学研究科 経営工学専攻 修士課程2年 眞田 智貴さん

眞田智貴さんは学部3年から自治体における高齢者に対する地域サービスの質向上を目指した研究プロジェクトに参加しており、大学院ではさらに視野を広げて都市防災における物資輸送をサポートするためのシステム開発を行った。特に修士課程の2年間は、本学の理工学研究科横断型コース「防災リスク管理コース」の共同研究プロジェクトとして研究が進められ、他専攻の教員らとの共同研究成果も含め、以下のような成果が得られた。

  • 筆頭著者として5件の国際学会にて口頭発表を行った。(NEDSI2021、ISS2021、IWCIA2021、ICPR2021及びAIPESM2022)
  • 査読付き論文が4件掲載された。
  • 防災リスク管理コースのポスターコンペティションで2年連続の受賞となった。
  • 1件の学会賞(経営工学会、Best Presentation Award)を受賞した。

その他、共著者として1件の国際学会に参加した実績がある。

理工学研究科 経営工学専攻 修士課程2年 鳥居 憲人さん

在学2年間で、バイオマス原料による水素製造プラントにおいて、不純物であるH2S除去に着目し、吸着材として鉄系廃棄質等を用いた場合の性能に関し、ライフサイクルエンジニアリングの観点から研究を行い、以下の成果等を得た。

  • 筆頭著者として3件の国際学会にて口頭発表を行った。(The International Conference of Biomass and Bioenergy 2021及び 2022, Ecobalance 2022)
  • エネルギー環境コースのポスターコンペティションで学生賞を受賞した。
  • 2件の論文賞を受賞した。(The International Conference of Biomass and Bioenergy 2022にて、The 1st Winner of Best Student’s Papers)(筆頭著者と第2著者)
  • その他、共著者として2件の国際学会へ参加した。
  • 査読付き英語論文が7件掲載された。(IOP Conference Series: Earth and Environmental Science, 2021, 2022, 2023以降の筆頭著者(3報)及び第2著者(1報),Journal of the Japan Institute of Energy Vol. 101, No. 4(1報)及びCleaner Engineering and Technology Vol.11(1報)及びEnergies Vol.16, No.6(1報)の筆頭著者)

その他、理工学研究科の横断型コース(エネルギー環境コース)に所属し、本年度修了予定である。

創域理工学部オリジナルホームページも併せてご覧ください。

理工学研究科 土木工学専攻 修士課程2年 須崎 貫太さん
  • 近年、ヒートアイランド現象の影響により熱中症被害が増加しており、予防策には高密度気象観測網の整備と人体の暑熱ストレス評価が不可欠である。
  • 当人は、気象5因子(気温、湿度、風速、短波放射、長波放射)を測定するセンサ、及びそれらを携えた無線通信による高密度気象観測網の構築が可能なIoTデバイスを開発する研究を進めている。
  • これまでに、筆頭著者として3本、共著者として1本の論文発表、多数の学会発表(国内学会7件、国際学会2件)を行い、うち2件は受賞がある。

現在、インパクトファクター付きの国際雑誌に筆頭著者として論文を投稿し、査読修正中である。

先進工学研究科 生命システム工学専攻 修士課程2年 逸見 拓矢さん

COVID-19を始めとする多くの研究に従事し、以下の優れた研究成果を挙げた。

  • ワクチンや治療薬の評価を可能とするSARS-CoV-2マウス馴化株の樹立に際しその評価を担い、樹立された馴化株を用いて経鼻COVID-19ワクチンの有効性・安全性を検討した(うち1報は筆頭著者)。【Iwata et al., Science Advances, 2022; Hemmi et al., Vaccine, 2022】
  • 優れた実験手技を活かしてワクチンブレークスルー感染や抗インフルエンザウイルス抗体の研究等に従事し、共著者として成果の発表に貢献した。【Miyamoto et al., Med, 2022; Kotani et al., Viruses, 2022; Miyamoto et al., iScience, 2023】
  • 上記(1)の成果を元に国内製薬メーカーのCOVID-19ワクチン前臨床試験に貢献し、国内初のCOVID-19ワクチン承認申請に貢献した。またこれらの成果は、臨床試験の結果とともに論文として報告した。【Sonoyama et al., Vaccine, 2023】
  • 上記の研究成果は、プレスリリースやEditor’s Choice Articleへの選出、Nature誌の記事として取り上げられた。
  • 筆頭発表者として国際学会で2回、国内学会で4回の発表を行った(すべて査読ありで、共著を含めると国内外で計17回)。
  • 第25回日本ワクチン学会学術集会において、若手奨励賞を受賞した。
  • 令和5年度日本学術振興会特別研究員DC1に二次選考免除で採用内定した。
理学部第一部 応用化学科 学部4年 守谷 洸大さん
  • 学業成績が群を抜いて優秀(GPAが学科1位)で、学内選考で修士課程進学が決定している。
  • サークル活動でスキューバダイビングのライセンスも取得、水泳や空手(弐段取得)などで実力者である。中高時代には東京都産業教育振興会に優良卒業生として表彰、英検2級など、文武両道で実績を有し礼儀正しさも兼ね備えている。
  • 学部3年次後期から卒業研究プレ配属(学科120名中8名)にて駒場研に配属されて以来、研究テーマ「ナトリウム・カリウムイオン電池用正極材料の合成」に日夜取り組んでいる。卒業研究に先駆けて開始した1年半分の成果をもって、2023年3月に電気化学会第90回大会(仙台)にて15分間の口頭発表をする予定である。
工学部 情報工学科 学部4年 杉井 聖龍さん
  • 学業成績が極めて優秀であり、GPAは学科トップであり、学科内において比較するとその優秀さは格段である。修得した 124単位中13単位(7科目)以外はすべてS評価である。専門教育が高まる2年次以降は、1科目(A評価)を除きすべてS評価である。
  • 卒業研究では寒水研究室に所属して、小中高生の各世代の学力に影響する要因を検討する研究に取り込み、経済格差による学力格差を是正する方法を提示した。研究に取り組む姿勢、挑戦する気持ちなど高く評価できるところが多い。
  • 研究室運営にも協力的で、学業のみならず、人柄の良さや協調的な姿勢も高く評価できる。
理工学部 物理学科 学部4年 磯部 桃花さん

学部3年後期に、先行配属制度を利用して金井研究室で卒業研究を始めた。成績は非常に優秀でGPAも高い。卒業研究は、新しい有機磁性材料の開発を行なっており、毎日非常に熱心に実験等を行なっている。

強みは、非常に真面目な性格に加え、勉強熱心で、何事も自分の頭で熟考して堅実に進めてゆくことができる点だ。これまでの研究において、その強みを遺憾無く発揮しており、すでに、いくつかの新機材料の合成に成功している。現在は、春の応用物理学会における学会発表(“オクタシアノ鉄(II)フタロシアニンの合成と物性評価”)と投稿論文の準備を進めている。

理工学部 建築学科 学部3年 黒住 芽永さん
理工学部 建築学科 学部3年 箕輪 羽月さん
理工学部 建築学科 学部3年 山中 颯さん

受賞者3名は、野田キャンパスに隣接する利根運河を拠点に年1回開催されるアートイベント<利根運河シアターナイト>の2022年度の実行委員会の代表者である。このイベントは2012年より本学科学生有志によって毎年企画・運営され、今年で10回目を迎えた。開催当日の夜には周辺住民を中心に多くの人々が訪れる秋の恒例行事として定着し、理科大生と地域住民との協力関係・信頼関係を築くイベントとなっている。

今年は<環境を芸術に変化>というテーマを掲げ、特に開催会場における<密>の状態を避けるため、各種プログラムの開催時間をずらし、開催場所を利根運河の両岸に分散的に配置するなど、新型コロナウイルス感染症に十分配慮した内容とし、その様子は多くのマスメディアに取り上げられた。

以上のように、彼らの卓越した企画力と情報発信力は、単に学生の学外文化活動としての成果に留まらず、大学自身かが地域に対してどう貢献できるかという課題に対して、重要な示唆を与えるものとして高く評価できる。

理工学部 機械工学科 学部4年 池田 玲亜さん
  • 学業成績が極めて優秀であり、GPAは学科トップである。修得した単位中8科目のA評価以外はすべてS評価である。これは本学全体の中でもほぼトップの成績といえる。既に卒業に必要な単位数以上の単位を修得しており、専門性の高い科目も数多く修得している。さらに、そのほぼすべてで好成績を収めていることは、幅広い知識への理解度の高さを示している。
  • 卒業研究では、足関節置換手術後の患者CTデータから手術後の関節可動範囲と人工足関節コンポーネントの3次元的挙動の解析方法の構築に意欲的に取り組んでいる。本研究は、奈良医科大学との共同研究であるが、学部4年生から医療系他大学との共同研究ができるのは、本学生が専門の機械工学だけでなく、幅広い分野の知識を有しており、先方の研究者と議論ができるからである。先方の研究者から既に高い信頼を得ていることから、今後本学大学院進学後、共同研究も含めその飛躍と高い研究成果が大いに期待できる。
  • 大学パンフレットのインタビューにも快く応じ、研究室や大学の運営にも協力的な姿勢を持ち、学業のみならず、人柄の良さや協調的姿勢も高く評価できる。
  • 国内シンポジウムにおけるポスター発表が1回ある。

2. 課外活動の成果による表彰者

<個人>

薬学部 生命創薬科学科 学部2年 友田 真隆さん
  • 第91回⽇本学⽣陸上競技校選⼿権⼤会 男⼦400m 第2位
  • 2022 ⽇本学⽣陸上競技個⼈選⼿権⼤会 男⼦400m 第3位 等
  • 2021年度学⽣表彰受賞
  • カリ 2022 U20 世界陸上競技選⼿権⼤会 出場(コロンビアで開催、2022年8⽉)
  • ⽇本陸上競技連盟主催の、⽇本代表候補選⼿を対象とする強化合宿に参加(2022年12⽉他)
工学研究科 工業化学専攻 修士課程1年 栗田 佳樹さん
  • 第 68 回全⽇本アマチュア本因坊戦 優勝
  • 2018 年度、2019 年度、2021 年度学⽣表彰受賞 ※学部⽣時

<団体>

葛飾公認団体 鳥人間サークル 鳥科
  • 第44回⿃⼈間コンテスト 滑空機部⾨ 第3位(学⽣団体としては当該部⾨第1位)
葛飾届出団体 みらい研究室実行委員会
  • サイエンスフェア「科学へのトビラ」開催(2022年10⽉)
  • 2018年度・2019年度感謝状授与、2020年度学⽣⽀援センター⻑賞受賞
  • 当該団体は 2006年より⻑年にわたり、科学イベントの開催を通じて、理学の普及と本学の広報活動に貢献
  • 2018年度までは本学が主体となってサイエンスフェアを実施していたが、2019年3⽉より当該団体がイベントを主催し、課外活動の⼀環として⾃主的に実施。
  • 当該団体の活動は「学校法⼈東京理科⼤学中期計画 2026(2022〜2026年度)」において⽬指している「課外活動を通じたリーダーシップと挑戦⼒の育成」内に定めている地域交流、社会貢献に関する活動や、本学ならではの課外活動に該当する。

3. 社会活動の成果による表彰者

理工学部 機械工学科 学部4年 藤井 まなみさん
  • 「東京理科⼤学キャンパスメイト制度」の発案・設⽴、当該制度に基づく国際交流イベントの実施 等
  • ⾃⾝の留学経験をもとに、本学に対して「外国⼈留学⽣を対象とした⽣活⽀援」及び「⽇本⼈学⽣を対象とした国際交流機会の提供」を⾃発的に提案し、東京理科⼤学キャンパスメイト制度の発案・設⽴、当該制度に基づく国際交流イベントを実施した。
  • 上述の活動は、本学が「学校法⼈東京理科⼤学中期計画2026(2022〜2026年度)」の「多様な学⽣への個別最適化した⽀援体制の確⽴」内に定めている「学⽣相互のピア・サポート活動の推進」に該当する。
理学研究科 科学教育専攻 博士後期課程3年 リ シコウさん
  • 団体代表として留学⽣の⽣活⾯等を⻑期に渡り⽀援した。
    (緊急搬送された外国⼈留学⽣に対しての⽀援、学内ピア・サポート体制の⽴ち上げへの貢献等)
  • 当該学⽣は学部在籍時から博⼠後期課程までの⻑期にわたり、留学⽣会の活動を通じて⼤学に貢献した。
  • 精神的な不調により緊急搬送された本学の外国⼈留学⽣に対して、当該留学⽣保証⼈との中国語での連絡、緊急帰国のための航空券の代理⼿配、出国に必要な PCR 検査の代理予約、当該学⽣の⼀時⾝元引受、紛失したパスポートの捜索、及び当該学⽣が住居していたアパートの退去⽴ち合い等の⽀援を⾏った。
  • 上述の外国⼈留学⽣への⽀援ののち、学内において本格的に整備を開始したピア・サポート体制(東京理科⼤学キャンパスメイト制度)の準備⽴ち上げに積極的に貢献した。
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