ニュース&イベント NEWS & EVENTS

2023.01.01 Sun UP

2023年 年頭のご挨拶

学校法人東京理科大学 理事長 浜本 隆之

社会の変革を力強く牽引できる高いスキルを持った理工系人材を育成する

新年あけましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年、政府は「成長分野を牽引するための人材の育成が不可欠」として、理工系人材を拡充する方針を打ち出しました。これはわが国におけるデジタル分野の高度IT人材や、地球温暖化対策のための脱炭素に関する専門人材が不足している、という問題意識に基づいたものであります。それほどまでに、今は専門家として高いスキルを持った理工系人材が必要とされる時代になっているということでありましょう。

昨年は数年来続いたコロナ禍によるさまざまな制約が緩和されて、インバウンドも再開し、徐々に以前の日常が戻り始めていますが、一方では、長びいた経済の停滞からなかなか抜け出せない状況も依然として続いており、社会にはまだ閉塞感が残っています。

こうした状況を打破し、ますます高まる社会のニーズに応えるためにも、今こそ本邦最大の理工系総合大学である本学で学ぶ学生や卒業生が力を発揮することが期待されているのではないでしょうか。是非、東京理科大学で学んで身に付けた確かな実力によって、社会の変革を力強く牽引する原動力となっていただければと思います。高いスキルを持った理工系人材を求める国内の、またグローバルなニーズに応えるためにも、私たち理事会は、学生諸君の学びや研究が密度の濃い充実したものとなるよう教育研究の基盤を強化するとともに、卒業生がいつでも母校に帰り、再び学び研鑽を積むことができるような環境を整備していく所存です。

今、我々は2026年度までの新しい中期計画に基づき、高大接続改革を始めとするさまざまな施策に着手しております。また今年はいよいよ、この数年来進めてきた学部・学科の再編が新たなステージに入り、4月には理工学部の学部学科名称の変更、および先進工学部での学科増設に加えて、経営学部国際デザイン経営学科では北海道・長万部キャンパスの利用を開始いたします。

コロナ禍に続く世界情勢の変化に伴うエネルギー価格の高騰など、大学を取り巻く環境は厳しさが増すばかりですが、教職員すべてがそのポテンシャルを存分に発揮できる環境を整備すべく、理事会は学長室と連携し、諸施策に全力で取り組んで参ります。関係各位におかれましては、どうぞ一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

末筆ではございますが、皆さまのご多幸とご健勝を祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。

東京理科大学 学長 石川 正俊

新たな価値を創造し、より直接的な社会貢献を行っていく

2023年の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

昨年1月に学長に就任し、新学長室体制が発足して1年が経ちました。昨年は、140年間の歴史の中で培ってきた本学の高い教育・研究力を礎とし、本学を新たな価値の創造拠点へと展開するためにさまざまな基盤づくりを進めてきました。

その一つが、研究推進機構の下に置かれた「研究戦略・産学連携センター」の再編です。同センターは、発足以来、本学の研究活動への支援や、産学連携による研究成果の社会還元を推進する機能や役割を担ってきました。その機能や役割をさらに充実・強化するため、昨年4月に同センターを「産学連携機構」と「研究推進センター」に再編しました。

近年、社会の変化のスピードが加速しています。また、21世紀以降、科学技術の構造は変化し、課題を分析して真理を探究することが科学技術であった時代から、何もないところからスタートし、新たな価値を生み出すことが求められる時代となりました。

そのような中で、今の時代に即した研究活動を推進し、大学の使命の一つである「社会貢献」を果たしていくこと、すなわち、研究活動を社会に対して発信し、スピード感を持って研究成果を還元していくことは大学としての重要な役割です。一体的な共同研究支援、起業支援、地域連携等をより一層推進し、直接的な社会貢献を行っていきたいと思います。

また、かねてより進めてきた学部・学科再編も今年は一つの節目を迎えます。理工学部は創域理工学部へと名称を変更し、さらなる連携と融合を推進することで新たな学問領域や価値の創造に向けて飛躍していきます。先進工学部は、物理工学科と機能デザイン工学科が加わった5学科体制となります。学びのフィールドや研究領域が広がる先進工学部は、「デザイン思考」を用いたアプローチで社会が求める連携やイノベーションを生み出していきます。

創立150周年の本学の姿と方向性を定めた「TUS VISION 150」を実現していく中で、本学が世の中の変化を牽引する価値の創造拠点へと発展し、社会の価値創造を担う人材を輩出していけると確信しています。

本年も本学の益々の発展を目指し全力で取り組んでいく所存ですので、引き続き、皆さまのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

最後になりましたが、皆さまのこの1年が実り多い年でありますことを祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。

当サイトでは、利用者動向の調査及び運用改善に役立てるためにCookieを使用しています。当ウェブサイト利用者は、Cookieの使用に許可を与えたものとみなします。詳細は、「プライバシーポリシー」をご確認ください。