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TUS FORUM 2022を開催(12/9・開催報告)
2022年12月9日(金)13時より、東京理科大学葛飾キャンパス図書館大ホールにおいてTUS FORUM 2022を開催しました。
開会にあたり、石川 正俊学長より開会挨拶、次いで本間芳和産学連携機構長より、本学の概要及び産学連携の現状について紹介がありました。
続く本学教員4名による講演会では、それぞれの研究や取り組み、産学連携の現状、今後の可能性などについて講演がありました。
中嶋 宇史准教授からは、「地震から身を守る科学技術の最前線」と題して、理科大発大学認定ベンチャー企業の株式会社preArchが新たに開発した地震による損傷評価の手法と、そこで得られた情報に基づいた実証実験の様子などにについて説明がありました。
田中 優実准教授からは、「静電気から“使える動電気”をつくるために」と題して、セラミックスを基材とする新たなエレクトレット開発と、そのデバイス実装に向けた産学連携について説明がありました。
小林 宏教授からは、「大学だからできた図々しい開発と市場創出」と題して、理科大発認定ベンチャー企業の株式会社イノフィスの事業に関連して、マッスルスーツの着想等について説明がありました。
竹村 裕教授からは、「魔の川に流され、死の谷に落ち、ダーウィンの海に溺れながら」と題して、情報工学やロボティクスをバックグラウンドとした、これまで手掛けた医療・健康・農業分野等でのデバイス研究・開発について説明がありました。
基調講演では冨山 和彦氏(経営共創基盤IGPIグループ会長)から、「イノベーションによる新産業創出に向けた産学連携のあり方と大学への期待」と題して、過去30年間のイノベーションの動向、それを受けて新産業創出にあたってのこれからの大学に期待される役割についてご講演いただきました。
最後に座談会を開催し、基調講演をいただきました冨山氏に加え、文部科学省科学技術・学術政策局産学連携・地域振興課課長の井上 睦子氏、EDIX Professional Group江戸川公認会計事務所 代表パートナーの江戸川 泰路氏、CIC Tokyo General Managerの名倉 勝氏、そして石川学長の5名が、冒頭石川学長より提起した2つのテーマに基づき議論を行いました。
活発な意見交換が行われ、最後のまとめでは石川学長より「産学連携の推進を考える中で、海外の事例を真似るだけではなく、日本だからできる、理科大だからできる、そういったものを集め、理想をもって取り組んでいきたい」との今後さらなる発展を予感させる言葉がありました。
昨今、大学における産学連携の役割がますます注目される中、対面と配信を合わせ約350名の方にご参加いただき、盛会のうちに幕を閉じました。
TUS FORUM 2022 特設サイト
https://www.tus.ac.jp/tusforum/2022/
石川 正俊学長
向後 保雄副学長
本間 芳和産学連携機構長
中嶋 宇史准教授
田中 優実准教授
小林 宏教授
竹村 裕教授
経営共創基盤IGPIグループ会長 冨山 和彦氏
文部科学省科学技術・学術政策局産学連携・地域振興課課長
井上 睦子氏
EDIX Professional Group江戸川公認会計事務所 代表パートナー 江戸川 泰路氏
CIC Tokyo General Manager 名倉 勝氏
東京理科大学 教育支援機構 理数教育研究センター
高橋 真理子氏
座談会の様子
パブリックビューイング会場(紀伊國屋書店 新宿本店)
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