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第26回シンポジウム「光触媒反応の最近の展開」開催報告
2022年3月3日(木)13時より、東京理科大学 総合研究院 スペースシステム創造研究センター、同院 カーボンバリュー研究拠点、光機能材料研究会の主催、同院 先端エネルギー変換部門の共催による第26回シンポジウム「光触媒反応の最近の展開」をオンラインにて開催致しました。本シンポジウムは招待講演とポスター発表の二部構成とし、ポスター発表の場では、2020年度 東京理科大学 光触媒研究推進拠点 成果報告会も同時開催致しました。
開会にあたり、安盛 敦雄 常務理事よりご挨拶を頂き、光触媒技術への期待と本学における光触媒研究の取り組みについてご紹介頂きました。次いで、文部科学省から、研究推進局 大学研究基盤整備課 黒沼 一郎 課長の代読として小久保 智史 学術研究調整官よりご挨拶をいただきました。本学が2015年度から2020年度まで認定頂いていた共同利用・共同研究拠点である光触媒研究推進拠点とその改組によって始動したスペースシステム創造研究センターについてご声援を賜りました。
講演会では4件の招待講演が行われました。本学の藤嶋 昭 栄誉教授からは、光触媒の原理と社会実装例をご自身の研究成果を交えながらご紹介頂いた他、二酸化炭素還元に向けた取り組みについてもご説明頂きました。瀬川 浩司 東京大学教授からは、脱炭素社会に向けた太陽光発電の重要性、および高効率な太陽電池として近年注目を集めているペロブスカイト型太陽電池についてご説明頂きました。TOTO(株)の福嶋 哲弥様からは、光触媒による抗菌・抗ウイルスのメカニズムと、製品開発についてご説明頂きました。堂免 一成 信州大学特別特任教授 兼 東京大学特別教授からは、ソーラー水素製造の実用化に向けた高効率光触媒開発、および大規模水分解システムの開発についてご説明頂きました。
最後に、髙柳 英明 総合研究院長より本学の光触媒研究推進体制として、スペースシステム創造研究センター 光触媒国際ユニットの他、メンバー内からカーボンニュートラルの達成に向けた特別な専門技術を有する研究者を集結し、2022年1月に新設したカーボンバリュー研究拠点をご紹介頂きました。
今日、世界における大きな課題としてカーボンニュートラルに向けた脱二酸化炭素と、喫緊の新型コロナウイルス感染症対策があげられますが、それらの解決の糸口として光触媒技術が注目を集めていることもあり、講演会には247名と多くの方にご参加いただけました。
引き続き行われたポスター発表では、2020年度 東京理科大学 光触媒研究推進拠点 成果報告 会の8件を含めて計72件の発表が行われました。特に学生発表は56件と盛況で、厳正な審査に基づき11件の学生ポスター賞が選出されました。

安盛 敦雄 常務理事

小久保 智史 文部科学省 学術研究調整官

藤嶋 昭 栄誉教授

瀬川 浩司 東京大学教授

福嶋 哲弥 TOTO(株) 環境建材事業部 環境建材開発部 技術開発グループ グループリーダー

堂免 一成 信州大学特別特任教授 兼 東京大学特別教授

髙柳 英明 総合研究院長

司会進行 寺島 千晶教授

司会進行 光機能材料研究会 真勢 正英様

学生ポスター賞を受賞した皆さん
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