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学長就任にあたって

科学技術の知見を用いて、社会での価値創造を担える人材を育成する
2022年の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。本年1月1日付けで、東京理科大学 学長を拝命しました石川正俊です。本学は日本における私学随一の理工系総合大学として、教員の高度な研究力や特色ある教育プログラム、国内外の他大学・研究機関との連携など、学びの基盤が大変強固です。その運営を担うことは非常に光栄であるとともに、責任の重さも自覚しています。
近年は、大学を取り巻く環境変化のスピードが加速しています。この急激な変化に対応できるカギとなるのも、先ほど触れました本学の運営基盤だと思っています。創立以来140年間で形成されたこの基盤をさらに磨き上げることで、世の中の変化を牽引するような新しい価値を、この東京理科大学から創出していけると確信しています。そして私の使命は、「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」という建学の精神を現代的に解釈し、これからの社会に合致した新たな施策を立案・推進することだと認識しています。
科学技術の知見を用いて、社会での価値創造を担える人材を育成するために、まず世の中の変化や研究分野の進展・融合に合わせて、個々の学生がキャリアプランを自ら設計することを前提とした教育モデルの確立に注力します。具体的には、学生・研究者が最初の専攻学科で一つの分野を究めると同時に、隣接する複数の分野への移行を容易にし、既存の垣根を越えて自らが変わっていけるカリキュラムや制度が重要です。そのために基礎教育の中身をバージョンアップするとともに、専門教育に関しても隣接分野の学問を深掘りできる実力を養成していきます。
加えて、以下に述べます二つの観点に立って、今の時代に即し、かつ未来を拓く実力に直結する研究活動を強力に推進します。一つは理学の基本を深掘りしながら、与えられたテーマを解いていく「問題解決型の研究」です。もう一つは、"こんなモノやサービスがあれば、世の中はもっとおもしろくなるのでは?"という着想から始まる研究、いわば「まだ見ぬ価値の創造」です。研究活動の過程では、さまざまなチャンネルを通して、社会からの評価を効果的に取り込める仕組みを導入します。学外からのリアルな反応は、本学が次に開拓すべき技術分野や、研究対象の潜在的な価値を見出す原動力になるはずです。この二点を一体として捉え、双方を往来するような研究活動を、これからのスタンダードにしていきます。2031年の本学の姿と方向性を定めた「TUS VISION 150」をゴールとした5年間の「中期計画(2022~2026年度)」の策定にも前述の教育モデルと研究方針を組み入れ、実行していく考えです。
引き続き、皆さまのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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