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本学大学院生が日本複合材料学会主催 第12回日本複合材料会議にて学生優秀講演賞を受賞
本学大学院生が日本複合材料学会主催 第12回日本複合材料会議(ウェブ開催)において学生優秀講演賞を受賞しました。
- 受賞者
- 理工学研究科 機械工学専攻 修士課程1年 林 浩賢
- 指導教員
- 理工学部 機械工学科 教授 荻原 慎二
- 受賞題目
- Al2017リベット-CFRP接合体に生ずるガルバニック腐食の抑制を目途するインヒビターの適用性
- 内容
- 2021年3月に開催された日本複合材料学会主催の第12回日本複合材料会議(ウェブ開催)にて発表した「Al2017リベット-CFRP接合体に生ずるガルバニック腐食の抑制を目途するインヒビターの適用性」が優れた論文として学生優秀講演賞が授与されました。
軽量化に対する要求が厳しい航空機や、バッテリーの重量に制約されるドローンや電気自動車(EV)等の近未来モビリティでは、軽くて強度の高い炭素繊維強化プラスチック(CFRP)と、軽さと加工性とのバランスに優れたアルミニウム合金とを組み合わせた構造様式が注目されています。しかし、この組み合わせは、あたかも炭素電極と金属を電解液に漬けた電池であるかの様に、電気的に回路を構成して急速に腐食が進む「ガルバニック腐食現象」を生ずるため、荻原研究室では宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携して研究を進めてきました。本研究は、絶縁性に優れた高分子層を設ける先行研究から一歩進めて、施工性に優れた表面処理技術に防錆技術「インヒビター」を組み合わせることにより効果の高い耐食条件を低コストで獲得することを目的としています。
インヒビターとは、金属表面への吸着による被覆形成や腐食環境中で金属イオンと難溶解性の錯体を形成するなどの腐食抑制機構が考えられており、化学プラントや排水パイプライン、熱交換器等の水分を多量に含む過酷な腐食環境に晒される場所での防食に有効であるとされています。そこで本研究では、航空機における湿潤環境においても、化学的な防錆手法であるインヒビターが適用可能ではないかとの着想を得て、Al2017リベット-CFRP接合体に生ずるガルバニック腐食を想定し、電気化学測定により評価を行ったもので、その有用性と新規性が評価されました。尚、本研究はJAXA森本 哲也博士(本学客員教授)による技術指導により行われたものです。 - 受賞日
- 2021年03月04日
■一般社団法人 日本複合材料学会
http://www.jscm.gr.jp/
■第12回日本複合材料会議
http://www.jscm.gr.jp/conference/jccm-12/index.html
■第12回日本複合材料会議 学生優秀講演賞 受賞者
http://www.jscm.gr.jp/conference/jccm-12/awards.html
■荻原研究室
研究室のページ:https://www.rs.tus.ac.jp/~ogihara_lab/
荻原教授のページ:https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?1f70
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