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本学教員らの研究成果が日刊工業新聞に掲載
本学 理学部第一部 応用物理学科 遠山 貴巳教授、基礎工学部電子 応用工学科 常盤 和靖教授らの研究成果が日刊工業新聞に掲載されました。
研究グループは、銅酸化物高温超伝導体の内部に構造的に平らで電荷分布も均一となる乱れの無い極めて綺麗な結晶面を見出し、そこで発現する高温超伝導電子を初めて観察しました。
これは高温超伝導電子が反強磁性電子と共存する性質を実験的に明らかにしたもので、これまで研究されてきた高温超伝導状態は乱れた結晶面に特化したものである可能性を示唆しています。
本研究により、理論上でのみ存在していた「綺麗な超伝導面」を現実世界に見出し、銅酸化物高温超伝導体の発見以降30年以上もの間未解決問題となっていた「小さなフェルミ面vs大きなフェルミ面」の論争に終止符が打たれ、高温超伝導体の研究分野に新たな扉が開かれたと言えます。
詳細は掲載紙をご覧ください。
■ 掲載紙
『日刊工業新聞』 2020年10月7日付
電子版:https://www.nikkan.co.jp/articles/view/573732(電子版の購読には会員登録が必要です)
■ 本学プレスリリース2020年8月24日
反強磁性電子と共存する高温超伝導電子
-銅酸化物高温超伝導体に潜む30年来の未解決問題に終止符-
常盤研究室
常盤教授のページ:https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?2c6e
遠山研究室
研究室のページ:https://www.rs.tus.ac.jp/tohyamalab/
遠山教授のページ:https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?6942