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2019.12.23 Mon UP

大学発ベンチャーとエコシステム開発カンファレンスを開催

12月18日(水)、ホテルメトロポリタンエドモントにて、「大学発ベンチャーとエコシステム開発カンファレンス」を開催し、企業の方、大学関係者を中心に150名を超える参加がありました。

今回のカンファレンスは、大学発ベンチャーを生み出すための取り組みを紹介するとともに、日本において大学発ベンチャーを継続的に生み出すためのエコシステムについて議論することを目的として開催されました。
当日は、冒頭、岡村総一郎TEIC代表理事(本学副学長)の開会挨拶のあと、文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課 斉藤卓也課長の代理として同課専門職の相浦啓司氏にご挨拶いただきました。
基調講演1では、松本洋一郎学長から、エコシステムとして「理研コンツェルン」が果たした役割の紹介の後、本多光太郎初代学長の言葉「産業は学問の道場である」さながらに、大学が様々な機関と連携し科学技術イノベーションのハブとなることの重要性について提言がありました。
基調講演2では、MIT Sloanマイケル・クスマノ教授から「MIT's "The Engine": VC Fund, Incubator, and Ecosystem for "Tough Tech"」と題して、MITが新しく始めた"難しい技術(Tough Tech)"を事業化するための試み"The Engine"の紹介を軸に、イノベーション創出において日本が挑むべき課題についてお話しいただきました。
招待講演1では、epiST株式会社 代表取締役社長CEO 上村崇氏から産学連携とオープンイノベーションで日本の科学技術を振興する同社の取り組みについてお話しいただきました。
その後「ベンチャー育成に向けた取り組み紹介」として、株式会社リバネス 国際開発事業部部長 武田隆太氏から研究成果を社会実装する同社の取組「TECH PLANTER」の紹介、株式会社Shinonome CEO 種市隼兵氏から学生が先端領域のエンジニアリングやデザインを学べるコミュニティ「Playground」の紹介をいただきました。
後半のセッション「大学での取り組み例」としては、本学工学部の半谷精一郎嘱託教授から工学系の大学院生と経営系の学生がチームになってビジネスプランを考える実践的科目「Innovation Team Lab.」について、また本学工学部工業化学科3年 本間有貴さんからHult Prize海外地域予選の出場やCampus Directorとして学内大会を成功に導いた経験を通して得られたことについて、それぞれ事例紹介が行われました。
パネルディスカッションではファシリテーターに株式会社日本産業推進機構 代表取締役社長 津坂純氏、パネリストに早稲田大学 朝日透教授、epiST株式会社 代表取締役社長CEO 上村崇氏、FUJITSU ACCELERATOR 代表 浮田博文氏、東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社 代表取締役 片寄裕市氏をお迎えし、「大学発ベンチャーを生み出すためには」をテーマに議論しました。会場も交えて我が国における大学発ベンチャーとエコシステム開発の課題について活発に議論がなされ、教員や学生が失敗を恐れずに事業創出に挑戦可能な環境を作ること、理系の教員や学生がビジネスや経営の視点を持つことの重要性などが共有されました。
招待講演2では、株式会社フィックスターズ代表取締役CEO三木聡氏から「技術ベンチャーの成長と大学発ベンチャーへの期待」と題して、事業成長のポイントや産学連携、大学発ベンチャーへの期待についてお話しをいただきました。
最後に、浜本隆之常務理事からの挨拶をもってカンファレンスは閉会となりましたが、コーヒーブレイク時には、併設されたStartup Showcaseにおいて先進的なベンチャー企業8社によるビジネスモデルやデモ機の展示が行われ、参加者の高い関心を集めました。また、カンファレンス終了後に行われた情報交換会は、ご出展いただいたベンチャー企業を含め、産官学ネットワーキングのまたと無い機会となりました。

[Startup Showcase出展企業様]
株式会社okan
株式会社スリーアイズ
株式会社SPACE WALKER
アクテイブ株式会社
イムノジェネテクス株式会社
株式会社MediEng
株式会社Ninjastars
株式会社GRIPS

参加者からは、大学発ベンチャーの実例を知ることができ、学生の意識を高めることの重要性を理解したとの感想や、本学のベンチャー支援に対する積極的な取り組みと創立時から続く理念を知り、今後も日本の現状を変える先駆けとなるよう期待したいとの激励のお言葉をいただきました。

参加者の皆様、ご協力いただきました企業及び関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

本カンファレンスは、本学が設立した一般社団法人東京起業推進センター(TEIC)主催、本学共催、Skyward EDGE Consortium*後援のもと、文部科学省「次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)」の一環として実施されました。MIT- REAP Tokyo Team及びものこと双発協議会の協賛もいただいております。
*平成29年度より「文部科学省次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)」(主幹校:早稲田大学、協働機関:山形大学、東京理科大学、滋賀医科大学、協力機関:多摩美術大学)の採択を受けて、大学間協定を締結した連携の枠組み。


来賓挨拶

基調講演1

基調講演2

招待講演1

ベンチャー育成に向けた取り組み紹介

ベンチャー育成に向けた取り組み紹介

Startup Showcase

大学での取り組み例

大学での取り組み例

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

招待講演2

情報交換会
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