川口市立川口高等学校にて、「RLAを取り入れたアクティブラーニングを実現する次世代型教材」をモデルとした研究授業を実施 一般

今年度、独立行政法人教職員支援機構の「平成29年度教員資質向上のための研修プログラム開発支援事業」に採択され、本学と川口市教育委員会の連携により、「ICTを活用したRLA(Researcher Like Activity:研究者を模した探究活動)導入研修プログラム(数学教育を事例として)」について、取り組んできました。
本プログラムにおいては、「RLAを取り入れたアクティブラーニングを実現する次世代型教材」を川口市教育委員会と共同で作成し、平成30年1月12日に川口市立川口高等学校で本教材を用いた研究授業が実施されました。

研究授業では同高等学校2年生の生徒34名を対象に実施され、同高等学校の教員の他、川口市立教育委員会の学校教育部長をはじめ川口市立の高等学校・中学校の教諭ら約40名が参観しました。
生徒は4~5名で班となり、フィボナッチ数について数学ソフトウェア(Geogebra)を用いて予想や見出したことを議論し、ポスターセッション形式で他の班の生徒へ説明及び情報共有を行いました。
その中で、生徒はタッチパネル端末やGeogebraを用いながら、積極的にそれぞれの考えを議論、共有し合う姿が見られました。
また、研究授業後の研究協議の場では、参観した複数の教諭から出された質問や意見をもとに、活発な議論が交わされました。
最後に全体をとおした講評として、生徒にとっても慣れない取り組みではあったものの、主体的、対話的な生徒の活動をとおして、深い学びが実現できており、有効性が確認できたこと、また、この活動が平成30年度に開校となる川口市立高等学校においてICTを活用した教育や、アクティブラーニングの取り組みにつながることを期待しているとの話がありました。