東京理科大学は、理工系の総合大学として、多くの科学技術に携わる人材を世に送り出してきました。それとともに、多くの理数系の教員を輩出しており、非常に高い社会的評価を得ています。
本学はいわゆる教員養成系大学ではありませんが、日本における中等教育の現場、特に数学・理科教育において、本学出身の教員が果たしてきた役割はきわめて大きいものであります。それは、本学の建学の理念である「理学の普及」をまさにそのとおりに実現してきているからです。本学出身教員の専門分野における基礎学力の高さと実務能力の高さ、そして真摯な人柄を持ち合わせているとの評価は、教育現場において信頼されている証拠と言えます。
2015年4月1日より発足した教職教育センターは、その前身である教職支援センターの役割を引き継ぎ、中学・高等学校の教師を希望する学生に、専門分野の基礎学力に加えて、授業実践力をはじめ可能な限りの資質能力を身につけてもらった上で教職に就いてその望みを実現してもらうという役割を担っています。私たちは、専門分野においてしっかりした実力をもった教師を、という本学教員養成の基本を元に、中学・高校生に科学を学ぶことのわくわく感を伝えられ、それが確実な知の体系として定着させることができ、そしてなによりも、子供たちに寄り添い、人間的に成長していく教師になってもらいたいとの願いをもって、教職支援とともに教育研究活動を行っていきたいと思っています。