私がおすすめする本:書籍一覧

全書籍

  • 差別の哲学入門
    差別の哲学入門
    池田喬、堀田義太郎
    アルパカ
    2021
    教員のコメント

    もし人々を区別し、その扱いを変えることを「差別」ととらえるならば、男性を昇進させて女性をさせないこと、電車でお年寄りには席を譲って若者には譲らないこと、障害のある受験生とない受験生とで受験時間を変えること、などが含まれます。ですが、これらのすべてを「差別」とは言わないことからもわかるように、「差別」とは何かは通常考えられているほど自明ではありません。本書は、「差別とはどういうものか」をはじめ、「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」という3つの難解な問いに、2人の哲学者が迂回しつつも着実なルートで迫るものです。差別について考えるときに私たちが前提にしてしまっていることそれ自体を問い直す筆者たちの思考のプロセスは、「哲学的に考える」ことの醍醐味を教えてくれます。

    人文社会
    社会学、ジェンダー研究
    葛飾キャンパス教養部
    推薦者
  • 10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」
    10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」
    森山至貴
    WAVE出版
    2020
    教員のコメント

    「そんな言い方じゃ聞き入れてもらえないよ」「悪気はないんだから許してあげなよ」などなど、日常生活の中での何気ない言葉にモヤモヤしながらも、うまく反論できなかった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。本書は、差別について研究する社会学者が、こうした「ずるい言葉」の中に隠れた思い込みや責任逃れ、偏見をあぶり出し、それらに言いくるめられないための手がかりを伝授するものです。「ずるい言葉」に傷つけられたり縛られたりせずに充実した大学生活を送るためにも、間違いを間違いとして見抜く知恵をぜひ身につけてください。応用編として、同じ著者による『10代から知っておきたい 女性を閉じこめる「ずるい言葉」』(WAVE出版、2023年)もおすすめです。

    人文社会
    社会学、ジェンダー研究
    葛飾キャンパス教養部
    推薦者
  • 差別はたいてい悪意のない人がする:見えない排除に気づくための10章
    差別はたいてい悪意のない人がする:見えない排除に気づくための10章
    キム・ジヘ(著)、尹怡景(訳)
    大月書店 
    2021
    教員のコメント

    さまざまな社会的マイノリティを侮辱する言葉や行動は依然としてなくなっていません。にもかかわらず、差別は過去の問題であり、現在では解決済みであると考えている人は決して少なくないのが現在の社会です。この本は、私たちが差別を差別として認識できないのはなぜなのか、差別はどのように不可視化され正当化されるのかについて、筆者自身がそうであったという反省からスタートして考えていくものです。「平凡に見える特権」「傾いた公正性」「嫌いと言える権力」など、差別を個人の悪意に回収することなく、社会のつくられ方や仕組みとの関係において理解し、それを自分事として考えていくための視点がびっしり詰まった一冊です。

    人文社会
    社会学、ジェンダー研究
    葛飾キャンパス教養部
    推薦者
  • 食べものから学ぶ世界史——人も自然も壊さない経済とは?
    食べものから学ぶ世界史——人も自然も壊さない経済とは?
    平賀緑
    岩波書店
    2021
    教員のコメント

    コロナ禍の影響でしょうか、英作文の授業で受講生に好きなトピックを自由に選んで書いてもらうと、ブルーライトやアルコールが身体に与える影響、睡眠の質など、健康に関する興味が高まっていると感じます。ここで私がおすすめする本は、そのなかでも特に「食」に関わるものです。この本は、いま私たちの多くがなんの疑問も持たず食べている食事が経済(資本主義)と密接な関係のもとでどう変化してきたかについて、驚くような歴史を提示してくれます。副題に「人も自然も壊さない経済とは?」とあるように、現代の工業的な農業や食のあり方が環境や人間の身体に与える影響についても教えてくれます。好むと好まざるとにかかわらず、食と無関係でいられる人はいませんし、より広い視野を持って遺伝子操作などのテーマを考えるきっかけにもなると思います。この機会に身近な食を通して歴史や経済に関する理解を深めてみてはいかがでしょうか?

    英語
    表象文化論、写真理論
    葛飾キャンパス教養部
    推薦者
  • オスとは何で、メスとは何か?——「性スペクトラム」という最前線
    オスとは何で、メスとは何か?——「性スペクトラム」という最前線
    諸橋憲一郎
    NHK出版
    2022
    教員のコメント

    私は幼い頃から「男だから」と言われると違和感がありました。こういった違和感を精緻に考えるにはフェミニズム、ジェンダー論、クィア・スタディーズ、男性学といった人文系の学問がありますが、この本は生物学の視点から思考のヒントを与えてくれます。著者は、生物のメスとオスが全く別個に存在するわけではなく、両者が連続して存在することを「性スペクトラム」という概念を用いて示していきます。たとえば、魚のカクレクマノミは別の性に変わることがあり、人間の性は生涯の中で変化していくというのです。人文学では以前から性別(sex)がそもそも社会の取り決めによってつくられると議論されてきましたが、生物学においても性別を確固として二分できないと見るのが新たな通説になりつつあるのは興味深いです。依然として男女間の不平等や強固な性別役割の規範が残る現代において、おすすめの一冊です。

    英語
    表象文化論、写真理論
    葛飾キャンパス教養部
    推薦者
  • テーリー・ガーター——尼僧たちのいのちの讃歌著
    テーリー・ガーター——尼僧たちのいのちの讃歌著
    植木雅俊
    角川選書
    2017
    教員のコメント

    私が尊敬する人物の中に、ビームラーオ・アンベードカルという人がいます。彼はインド社会の最下層に置かれる不可触民の出身で、カースト制度という抑圧的な社会の仕組みを廃絶すべく社会運動を牽引しました。ヒンドゥー教がカースト制度を支えているという考えから、晩年には集団で仏教に改宗し、差別批判の立場から釈迦の生涯とその教えを『ブッダとそのダンマ』として書き遺しました(光文社新書に邦訳があります)。専門家ではありませんが、私はこのような差別批判が、釈迦が生きていた当時の「原始仏教」の根本にあると思います。釈迦の死後、権威主義化した小乗仏教は女性を排除していくのですが、それ以前には女性も悟りを開いていました。彼女らの手記は残っており、その翻訳がここで紹介する『テーリー・ガーター』です。植木雅俊さんの充実した解説では釈迦の平等思想がその後歪曲されていく歴史について明快に書かれています。一読をおすすめします。

    英語
    表象文化論、写真理論
    葛飾キャンパス教養部
    推薦者
  • Because of Winn-Dixie
    Because of Winn-Dixie
    Kate DiCamillo
    Candlewick
    教員のコメント

    “Because of Winn-Dixie” is the poignant story of Opal, an angry and lonely young girl who hasn’t seen her mom since she was three. After moving to a small town in Florida with her preacher dad, she befriends a stray mutt at the local supermarket, naming him after the shop. Winn Dixie becomes her best friend; through him, life starts to change in many wonderful ways. Loneliness, sadness, friendship, courage, and growing up are some of the most important themes. When Winn-Dixie disappears, an entire town comes together to search for the beloved dog. This story is young adult literature that resonates with all ages.

    英語
    English Communication
    葛飾キャンパス教養部
    推薦者
  • Rocket Boys
    Rocket Boys
    Homer Hickam
    Delta
    教員のコメント

    This coming-of-age memoir by Homer Hickam is the true story of a young man with big dreams. Set in 1957, the year the Soviet Union launched Sputnik, Homer is a high school boy living in a small coal mining town in West Virginia. With an almost certain fate of following his father’s footsteps into the coalmines, Sputnik sparks Homer’s imagination as he sees his future written in the stars rather than the coal dust deep underground. An inspirational story of a boy’s journey, with friends, family, and a community supporting his quest. Overcoming many hardships, Homer’s story is one of hope, perseverance, and determination. This is a story of what is possible when quitting is never an option.

    英語
    English Communication
    葛飾キャンパス教養部
    推薦者
  • Charlotte’s Web
    Charlotte’s Web
    E.B. White
    Puffin
    教員のコメント

    This timeless story has won over readers for generations. When Fern, a young girl living with her family on Zuckerman’s Farm, realizes her beloved pig, Wilbur, is destined for the slaughterhouse, she is determined to save him. With the help of the most unlikely accomplices, a spider named Charlotte and a rat named Templeton, they set out to save Wilbur from a most unhappy fate. Charlotte’s Web is an ageless story of friendship, loyalty, sacrifice, and bravery. Written by E.B. White, one of the most beloved children’s authors of all time, the story resonates with all ages.

    英語
    English Communication
    葛飾キャンパス教養部
    推薦者
  • セレクション戦争と文学 8 オキナワ 終わらぬ戦争
    セレクション戦争と文学 8 オキナワ 終わらぬ戦争
    集英社文庫
    2020
    教員のコメント

    ガーナの初代大統領クワメ・ンクルマはかつて、支配者は植民地統治が終焉した後、カクテル・パーティを通じて支配を継続すると喝破した。戦後沖縄を代表する作家、大城立裕はその名も「カクテル・パーティ」と題された作品で、軍人や軍関係者の会話を通じて彼らの日常の変容を描く。日中戦争、東アジア冷戦、ペリー来航まで重ね合わせつつ、現在の日米沖縄の関係を問い続ける。日米同盟下、沖縄に米軍基地の大半が置かれる現在も「わたしたち」のあり方を問い続ける不気味な傑作。

    英語
    英語圏文学、カリブ文学
    葛飾キャンパス教養部
    推薦者
  • 決定版 第二の性I 事実と神話
    決定版 第二の性I 事実と神話
    シモーヌ・ド・ボーヴォワール(著)、『第二の性』を原文で読み直す会(訳)
    河出文庫
    2023
    教員のコメント

    ボーヴォワールの代表作『第二の性』はフェミニズム思想の古典。フェミニズムのみならず、様々な文学者や政治家、思想家の言葉に影響を与え続けている。その手法は、哲学的な問いと文学作品からの引用を組み合わせて、過去の傑作とされる作品を批判的に読み解くところにある。逆に考えると、文学作品を批判的に読み解く作業が、二十世紀半ば以後の女性たちにとって、みずからの生を獲得する作業と不可分であったとも言うことができる。論破というゲームによって他者の言葉に耳を塞ぐことが恒常的に卓越的な行為とみなされつつある現在、そのような退廃的行為とは対極にある批判的読解とは何かを確認するためにも、何度も立ち戻るべき書物。

    英語
    英語圏文学、カリブ文学
    葛飾キャンパス教養部
    推薦者
  • バラカ(上・下)
    バラカ(上・下)
    桐野夏生
    集英社文庫
    2019
    教員のコメント

    本書のモチーフは2011年の東日本大震災である。その後の荒廃した非現実的な日常を、日本社会で民族的マイノリティであり女性である主人公がいかに生き抜くかというところに焦点が置かれている点で、いわゆる震災文学と呼ばれる作品群の中でも特異な位置にある。同時に、本書が証言するのは、ここで描かれる嘘のような、非現実的な日常が、当時のわたしたちにとっては紛れもない現実であったということだ。本作を貫く圧倒的な物語の熱量に身を委ねることはさして難しくもないとはいえ、ここで描かれる「醜悪な」現実の延長線上にわたしたちの現在があることを認めることは容易ではないかもしれない。わたしたち自身の醜悪さに直面することになるからだ。でも、そのように警鐘を鳴らすことが文学の役割でもある。

    英語
    英語圏文学、カリブ文学
    葛飾キャンパス教養部
    推薦者
  • 恋愛の社会学 「遊び」とロマンティック・ラブの変容
    恋愛の社会学 「遊び」とロマンティック・ラブの変容
    谷本奈穂
    青弓社
    2008
    教員のコメント

    “本書では、歴史の視点より、日本人恋愛観の変容を始め、日本の大学生の恋愛観をアンケート調査し、若者の恋愛観点を分析している。また、人間関係、魅力ある異性像、アプローチの仕方、別れの理由なども解明し、そして社会規範と性別規範を考えれば、モテる男・モテる女の条件が分かると論じている。
    私は、恋愛学は、大学生にとして必修な科目かと考えているので、恋愛に関わる本をおすすめしたい。一体恋愛は何でしょうか?答えが知りたい皆さんはぜひこの本を読んでみてください。”

    健康・スポーツ科学
    スポーツ人類学、伝統スポーツ、eスポーツ
    北海道・長万部キャンパス教養部
    推薦者
  • こわいもの知らずの病理学講義
    こわいもの知らずの病理学講義
    仲野徹
    晶文社
    2017
    教員のコメント

    本書は大阪大学医学部の名物教授が一般人にも正しい病気の知識を身につけて欲しいとの思いを込めて書いた本です。まず病理学が病気の成り立ちを理解する学問であることを解説し、続いて細胞、血液、がんの3つに絞って話が進みます。特にがんについては発症と進化、免疫、ゲノムなどの観点から多くの頁を費やし説明しており、著者の専門分野と密接に関係していることが伺えます。全体を通して講義で語りかけるように話が進み、時折雑談も入るので、最後まで飽きずに読み切れます。本書によってがん対するリテラシーを高めておくと、将来がんを患っても冷静に向き合えそうな気がします。

    数学・自然科学
    生物有機化学、化学生物学
    北海道・長万部キャンパス教養部
    推薦者
  • あまり病気をしない暮らし
    あまり病気をしない暮らし
    仲野徹
    晶文社
    2018
    教員のコメント

    この本は、前掲書『こわいもの知らずの病理学講義』の続編で同じナニワの医学部教授が著者です。食事やダイエット、感染症、遺伝子など病気と関わりが深いテーマを取り上げて時々、脱線しながら話が進んでいきます。最終章では医学部教授の生活に触れ、医学部の研究・教育の裏側も語られています。前掲書の裏表紙に記されている「近所のおっちゃん・おばちゃんに読ませる」という著者の心意気は、本書でも踏襲され分かりやすい内容になっています。病気に興味がある方、病院でお医者さんの言うことをもっと理解したい方は、是非手に取ってみて下さい。

    数学・自然科学
    生物有機化学、化学生物学
    北海道・長万部キャンパス教養部
    推薦者
  • 若きウェルテルの悩み
    十年ごとに読みなおすために、大学時代に読んでおきたい一冊
    若きウェルテルの悩み
    ゲーテ(竹山道雄・訳)
    岩波書店(岩波文庫)
    1951年
    教員のコメント

    恋愛小説の枠をはるかに超えて、人生そのものについての深い洞察に満ちた本です。感受性あふれる心を唯一の拠り所にして全力で生き、社会と衝突することも辞さない熱い主人公の姿は、突出した意見を述べるとすぐに「炎上」しかねない現代に生きるわれわれの目から見ると、まぶしくも、ウザくも映るかも知れません。「君たちは本当に生きていると言えるのか?」と読者を挑発してやまないこの小説は、共感するにせよ、反撥するにせよ、大学時代にぜひ読んでおくべき一冊だと思います。30代、40代、50代・・・と、十年ごとに読みなおすことで、自分の考え方の変化や成長をはかることのできる、奥行きを持った稀有な書物だからです。

    初習語
    ドイツ文学
    野田キャンパス教養部
    推薦者
  • 科学者という仕事 独創性はどのように生まれるか
    原文でも味わおう、偉大な科学者の名言
    科学者という仕事 独創性はどのように生まれるか
    酒井邦嘉
    中央公論新社(中公新書)
    2006年
    教員のコメント

    ニュートンやキュリー夫人、アインシュタインら、科学史に名を遺した偉大な人物たちの含蓄に富んだ言葉を通して、科学とは何か、科学者はどうあるべきかを考察したすぐれた本です。引用された言葉の原文(英語、フランス語、ドイツ語)が、54も巻末に収録されているので、辞書をひきながら、その意味をじっくりと考えてみるのも楽しいと思います。私は担当しているドイツ語の中級の授業で、この本に収録されているアインシュタインの言葉を、学生さんたちと一緒に読んでいます。

    初習語
    ドイツ文学
    野田キャンパス教養部
    推薦者
  • 或る「小倉日記」伝 傑作短編集(一)
    注意:この先に沼があります
    或る「小倉日記」伝 傑作短編集(一)
    松本清張
    新潮社(新潮文庫)
    1965年
    教員のコメント

    松本清張の小説の主人公たちの多くは、冷酷無情な社会や時代の壁に突き当たり、苦闘もむなしく闇のなかへと葬られてゆく。しかし、一般的な世間の目からは徒労とみなされてしまうかも知れない努力も、その軌跡そのものに、かけがえのない意味があるというメッセージが、淡々とした筆致で、しかし力強く表現された表題作を読むと、この作家の魅力にはまって抜け出せなくなりますので注意してください。

    初習語
    ドイツ文学
    野田キャンパス教養部
    推薦者
  • 1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書
    読書習慣がない人に
    1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書
    藤尾秀昭
    致知出版社
    2020年
    教員のコメント

    “読書をしましょう。本を読むことは大切だ。このようなことは幼いころから何度も耳にしてきたのではないかと思います。しかし、この行動にも好き嫌いはあって然るべきです。良いことだとわかっていても習慣化できないのは、日常的な運動と似ていると考えています。運動も始めるまでは億劫に感じるものの、いざ身体を動かしてみると非常に良い気分を味わうことができたというような経験があるのではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症流行下において、自宅にいる時間が増えた今、毎日少しずつでも本を開いてみる習慣を始めることから読書習慣の獲得を目指してみませんか?
    この本は、企業や芸術・文化、スポーツ界など多様な社会で活躍をした人々の思いや言葉が、1日1話、1ページで完結します。内容も実に端的で“心が熱くなる”格言が詰まっており、興味深いものです。毎日1ページの習慣から、気になった人の図書を検索するような行動変容がみられるかもしれません。”

    健康・スポーツ科学
    行動生理学、運動生理学
    野田キャンパス教養部
    推薦者
  • 勝利のチームメイク
    社会で勝つために
    勝利のチームメイク
    岡田武史・平尾誠二・古田敦也
    日経ビジネス文庫
    2008年
    教員のコメント

    どのような職業に就こうとも、他者とコミュニケーションを図り、円滑に組織を運営していくことが求めれることが非常に多くあります。チームビルディングは多様化する社会で活躍するための必須な能力であると言っても過言ではないかもしれません。サッカー、ラグビーそして野球という全く異なるスポーツの監督や選手が何を考え、組織に落とし込んでいるのかという生の声を感じることができるこの本は、働くということ=プロになることの意味を教えてくれます。また、組織を牽引するリーダーとして、“人を活かす(生かす)”ことをどのように捉えるべきなのか、という深い学びもあります。東京理科大学を卒業した学生は、どんな舞台に立つかは多様でも、リーダーシップを発揮する存在になってほしいと願っています。その下地になる本であると思います。
    余談ですが、この本を読むとファン目線で簡単に監督批判や采配に対する否定的な意見が出せなくなるかもしれません・・・(笑)競技に関係なく、監督はこれほどまでに考えているのか、というスポーツを見る目を変えてもらえると嬉しく思います。

    健康・スポーツ科学
    行動生理学、運動生理学
    野田キャンパス教養部
    推薦者