健康・スポーツ科学分野の担当教員がおすすめする本
- 恋愛の社会学 「遊び」とロマンティック・ラブの変容教員のコメント
“本書では、歴史の視点より、日本人恋愛観の変容を始め、日本の大学生の恋愛観をアンケート調査し、若者の恋愛観点を分析している。また、人間関係、魅力ある異性像、アプローチの仕方、別れの理由なども解明し、そして社会規範と性別規範を考えれば、モテる男・モテる女の条件が分かると論じている。
私は、恋愛学は、大学生にとして必修な科目かと考えているので、恋愛に関わる本をおすすめしたい。一体恋愛は何でしょうか?答えが知りたい皆さんはぜひこの本を読んでみてください。” - 読書習慣がない人に1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書教員のコメント
“読書をしましょう。本を読むことは大切だ。このようなことは幼いころから何度も耳にしてきたのではないかと思います。しかし、この行動にも好き嫌いはあって然るべきです。良いことだとわかっていても習慣化できないのは、日常的な運動と似ていると考えています。運動も始めるまでは億劫に感じるものの、いざ身体を動かしてみると非常に良い気分を味わうことができたというような経験があるのではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症流行下において、自宅にいる時間が増えた今、毎日少しずつでも本を開いてみる習慣を始めることから読書習慣の獲得を目指してみませんか?
この本は、企業や芸術・文化、スポーツ界など多様な社会で活躍をした人々の思いや言葉が、1日1話、1ページで完結します。内容も実に端的で“心が熱くなる”格言が詰まっており、興味深いものです。毎日1ページの習慣から、気になった人の図書を検索するような行動変容がみられるかもしれません。” - 社会で勝つために勝利のチームメイク教員のコメント
どのような職業に就こうとも、他者とコミュニケーションを図り、円滑に組織を運営していくことが求めれることが非常に多くあります。チームビルディングは多様化する社会で活躍するための必須な能力であると言っても過言ではないかもしれません。サッカー、ラグビーそして野球という全く異なるスポーツの監督や選手が何を考え、組織に落とし込んでいるのかという生の声を感じることができるこの本は、働くということ=プロになることの意味を教えてくれます。また、組織を牽引するリーダーとして、“人を活かす(生かす)”ことをどのように捉えるべきなのか、という深い学びもあります。東京理科大学を卒業した学生は、どんな舞台に立つかは多様でも、リーダーシップを発揮する存在になってほしいと願っています。その下地になる本であると思います。
余談ですが、この本を読むとファン目線で簡単に監督批判や采配に対する否定的な意見が出せなくなるかもしれません・・・(笑)競技に関係なく、監督はこれほどまでに考えているのか、というスポーツを見る目を変えてもらえると嬉しく思います。 - 地図上で外出しよう日本史の謎は「地形」で解ける教員のコメント
歴史は過去を生きた人々の経験であり、それは現在の我々が直面する問題に対しても解決の糸口となることが多くあるため、歴史関連の書籍を好んで読むことが多いのですが、その中でもこの本をお勧めする理由は、日本史の問題について地形という別の視点から解決していこうという試みが新鮮であるからです。歴史書ではないので真偽のほどは不明ですが、そこから出された答えは大変興味深く面白いです。章ごとに一つの謎を解決していく形式になっているので、テンポよく読めますし、自身の興味のある章から読むのも良いでしょう(江戸幕府を開いた戦国武将ではない、日本史上最大の国土プランナーとしての徳川家康についてぜひ読んでみてください)。読み終わった後は、その土地に行ってみたくなり、私も織田信長になったつもりで逢坂山トンネルを通ったりしましたが、今は社会状況が落ち着くまでGoogleマップで想像するしかないでしょうか。続編として「文明・文化篇」、「環境・民族篇」もあるのでじっくりと読みたい人はそちらもお勧めです。多様な解釈ができる点も歴史の面白さであり、勉強になるところです。
- 脳を鍛えるには運動しかない教員のコメント
運動を実施する目的は?と問われると筋肉を増やす、脂肪を減らすというような身体的効果について注目する人が多いと思います。しかし、この本の論旨は、運動の効果は“脳を鍛えること”に尽きる、というものです。最新の科学的知見を基にした運動が脳神経細胞に及ぼす分子レベルの影響から、学校や施設での実践例に至るまで、運動が脳機能を高める効果について幅広く網羅した素晴らしい本です。新型コロナ感染症流行下において、身体活動量が低下している今だからこそ、運動をする本当の意味を理解するためにこの本をオススメします。