先輩の声
井上 隆浩

井上 隆浩さん

学部学科 理学研究科 科学教育専攻
内定先 千葉県公立中学校

  私は、教員採用試験の専門教科を数学で受験しました。試験対策については、大学院1年生の10月頃から、まず千葉県教育委員会の㏋や協同出版の「教職課程」という本などを活用して、「情報」を集め始めました。次に、これらの「情報」を基にして、教職教養や専門教科、集団面接・個人面接、模擬授業の対策を行いました。そして、実際の教育現場で働き、教育の現状を把握していくことに努めました。

  教職教養は、新星出版社の『絶対決める!教職教養教員採用試験合格問題集』や時事通信社の『教職教養の演習問題』を用いて勉強し、特に間違えたところは、解説を読み、ある程度納得した上で、間違えた部分の内容が記載している資料を集めて、「資料の名前」と「どこに内容が記載しているのか」を必ずまとめ、勉強しました。専門教科は、協同出版の「全国まるごと過去問題集#数学科」を活用して対策しました。様々な内容の問題を解くことで「得意・苦手」がはっきりし、特に苦手な問題に関しては、何も見ないで解けるようになるまであきらめず行いました。

  また、個人的には、実際の教育現場に赴いて、身をもって「現在の教育を知る」ということが非常に重要であったと感じました。学部2~3年次には「千葉県教職たまごプロジェクト」に参加、学部4年次には、学習サポーターを半年間行いました。加えて大学院2年生の4月からは、大変ではありましたが、大学院に通いながら私立中高一貫校で働き、授業を通して生徒と関わっていきました。これらで培われた経験は、集団面接と個人面接と模擬授業で大きく活きることとなりました。教育現場を知っていると答えられる質問や模擬授業の時にどんな生徒の反応が予想できるかなど教員採用試験に直結する要素が多くあります。私は、上記のことを一貫して行ったことが、教員採用試験の合格を掴み取ったのではないかと思っています。

  最後に、これから受験する皆さんに最も伝えたいことは、「貫き通すこと・知ること」と「経験すること」です。これらを知り、経験しそれらを貫くことで、必ず合格に近づいていくと思います。いつか一緒に現場で働けることを楽しみにしています。頑張ってください!