先輩の声
浅野 佑太

浅野 佑太さん

学部学科 理学研究科 科学教育専攻
内定先 千葉県・千葉市公立中学校

教員採用試験の専門教養は理科で受験しました。勉強方法は、共同出版社から出版されている千葉県の過去問をはじめに解き、問題の出題傾向を把握しました。問題の傾向がセンター試験の物理・化学・生物・地学の基礎と似ていたため、合計で5年分程度解きました。過去問に加えてセンター試験対策の問題集や高校の時に使用していた参考書などで勉強しました。

教職教養については、千葉県は出題範囲が絞られる(2020年度から)ため、そこの把握が必要です。そのため、過去問は直近1~2年分を解き、どの部分から出題されているか把握が必要です。把握が出来たら、自分が勉強しやすい参考書で広く浅く勉強することをお勧めします。私は、一問一答形式の問題集で繰り返し行っていました。電車での通学時間などを工夫して、行うと効率的に勉強できると思います。

私は試験前年度の大学院1年の10月から勉強を始めました。勉強のスケジュールとして、理科は、大学院1年の10月から試験直前まで勉強し、教職教養は、大学院1年の1~3月までと試験1か月前を目安に勉強を行いました。また、千葉県では1次試験に集団面接・討論があり、試験1か月前くらいから練習を行う必要があります。そのため、教育実習の期間と合わせると6~7月の勉強時間が今までと比較して少なくなるため、計画を立てて勉強すると良いです。

教員採用試験に臨む上で、まずを『知る』ことが大切です。教員採用試験の説明会が2~4月に行われるので、まずはそこに参加することをお勧めします。加えて、教職課程指導室の先生方や周りの千葉県を受験する学生とともに情報の共有を行って下さい。提出物や書類の書き方、提出期限など知っているだけで安心します。また、試験勉強(特に集団面接・討論や模擬授業、個人面接の練習など)は、1人ではできません。積極的に周りの人と「どういう問題が出そう」とか「最近、こういうニュースがあったよね」など情報を共有してください。その中で、自分が知らなかった教育時事について知る機会も多くあると思います。試験前は、一緒に練習している人ですら戦う相手に感じられてしまうこともあると思います。戦う相手は、『試験』であり、『練習仲間』ではありません。全員で合格するという意思をもち、「1人じゃない」と心にゆとりを持って自分のペースで臨んで下さい。同じく教員を志すものとして、陰ながら応援しています。