先輩の声
沼 希美

沼 希美さん

学部学科 理学部第二部 化学科
内定先 東京都公立中学校・高等学校

教員採用試験の対策は、大学3年生の秋から始めました。一次試験の専門教養試験は過去問と高校生の時に使っていた問題集(セミナー)を使い、教職教養試験は過去問を主とし、隙間時間はポケットランナーを使って対策していました。論文は教職課程指導室の先生にご指導をいただきました。日々の実験レポートや課題を言い訳に教員採用試験対策を後回しにしてしまいそうになりましたが、大学が主催する教員採用試験対策講座にも参加し、仲間とともに切磋琢磨することで向き合いました。大学4年生からは研究生活との両立のため、朝の時間を活用しました。二次試験の個人・集団面接は,教職課程指導室の先生にご指導をいただきながら、仲間とともに試験直前まで模擬面接や場面指導の意見交換を行いました。

なお、私は、大学3年生から教育支援員(現:学級運営補助員)として都内の小学校に勤務していました。どのように生徒指導を行うのか、学校現場において教員に求められることは何か、特別支援教育についての理解など、実践的な学びを得たことは教員採用試験の面接において自分の言葉で紡ぐ篤実な受け答えとなり、合格に繋がったと考えています。また、コロナ禍で教育実習が夏から秋に延期になった中で、夏の教員採用試験で自信を持って話せる上記経験があることは安心感にも繋がりました。

また、大学院修了までの2年間が採用の猶予期間となる、東京都の名簿登載猶予制度を利用しました。東京理科大学は、東京学芸大学教職大学院の連携協議会参加大学であり、特別選抜への推薦制度があります。私は大学からの推薦をいただき、修士2年間で理科教育に加えて特別支援教育、道徳教育など、なお一層の幅広い知見を得てから教員になる予定です。

最後に、教育について談論できる仲間と、4年間を通じてたびたび背中を押してくださった先生がいたから夢のスタートラインに立つことができました。東京理科大学は教員になりたいと強い意志を持つ人なら、宿願を果たす環境は整っていると思います。