先輩の声
中村 仁美

中村 仁美さん

学部学科 理学部第一部 物理学科
内定先 埼玉県公立中学校

私が本格的に教員採用試験の勉強を始めたのは3年生から4年生にかけての春休みです。実際に教員採用試験に受かった先輩方や教職教育センターの先生方に話を聞き、ある程度勉強計画を立ててから勉強し始めました。3月〜7月(6月のほとんどが教育実習により一次試験対策はできませんでした。)までは一次試験対策と小論文を中心に勉強しました。

はじめに行ったことは過去問分析です。第一志望である埼玉県の一次試験(専門教養、一般教養と教職教養)5年分を一周し傾向を掴みました。その後専門教養対策に力を入れ、高校入試やセンター試験レベルの問題を繰り返し解きました。しばらくして、教職教養の勉強に取り組みました。参考書を一通り読みざっくり覚え、その後は一冊の演習問題を繰り返し解きました。一般教養対策は勉強の息抜きとして歴史の漫画を読んだり、動画を見たりしました。最後の2週間ほどで全国自治体の教職教養過去問集と一般教養過去問集を3周解き、実践力を身につけました。小論文には慣れが必要なので一次試験対策と並行して小論文を1週間に1度程度のペースで書き、先生方に添削していただきました。一次試験後は間髪入れず個別面接、集団討論等の二次試験対策を行いその過程で自分が「どんな先生になりたいか」「理想の教師像を目指すために何をするべきか」等を見つめ直し言語化していきました。近年の教員採用試験では「人物重視」の傾向にあり、面接や集団討論等の配点が高くなった自治体もあります。そのような試験を乗り切れたのは、サークルやバイト(飲食店や塾講師)で培ったコミュニケーション能力、教育実習で実際の先生方に積極的に質問することで、より生徒の存在を意識した考え方ができるようになったことが大きいと思います。

多くの先輩方や先生方、一緒に切磋琢磨できた戦友のおかげで幸運にも合格することができました。これからは自らの力を生徒やその保護者、生徒を育てる学校や社会のために使っていきたいと思います。