先輩の声
横山 慎太郎

横山 慎太郎さん

学部学科 理学研究科 物理学専攻
内定先 佼成学園女子中学高等学校

教員採用試験に向けて勉強を本格的に始めたのは6月の教育実習を終えた後でした。おそらく、他の教員志望の方よりも遅いスタートだと思います。こうなった理由は、本気で教員になろうと確固たる意志を持てたのが教育実習の最中だったためです。出遅れた感覚はありましたが、教職の授業を真面目に取り組んでいたため自治体の過去問を見れば短期間でも対策できました。そういった経験から、公立校の教科や教職に関する勉強はカリキュラムで提供される授業を真面目に受けることと、個別の過去問を研究することが大事だと思います。おかげで、教科や教職の筆記試験が理由で自治体の試験に落ちることはありませんでした。

 

ただ、私自身は私学志望だったため、学校探しと学校分析に最も時間をかけました。私学は毎日募集状況が更新されるサイト(日本私学教育研究所など)があるため、毎日募集状況と学校情報を確認、希望に沿っているかを考えて少しでも可能性があるならば出願をしました。また、学校分析で最もやってよかったことは実際にその学校で働いたことのある教員や出身の学生との面談です。学校への理解度が高まるとともに、面接や模擬授業では実情を想定した応答ができました。

一方、やっておけばよかったと少し後悔しているのは、私学の適性検査の受験です。結果的に適性検査を受けてなくても問題ありませんでしたが、内定先がない状態でも適性検査で良い結果を持っていればもっと精神的に楽だったと思います。採用試験は結果が出るまでに時間がかかるので、いかに落ち込まずにやり続けることができるかが大事です。最も志望度が高い学校(内定先)の選考が進んでも変わらず他の受験先を探し出願し続けることで大事な選考でも思い切って臨むことができました。そういう意味で、いくつものセーフティーネットを用意すること(受験先を増やす、教員人材バンクに登録する、教員以外の内定先を持つなど)が志望する学校に合格するために必要だと思います。各選考では結果待ちの時間が長いですが、その間も積極的に活動すると良いでしょう。