企画展 「身近な数学」 ー数学教育の100年ー

当館では年に数回、企画展示を開催します。ここでは本学で遂行されている優れた研究や、注目されているサイエンスなどをわかりやすく紹介します。最新の科学に触れることができる、大学ならではの展示です。

第100回全国算数・数学教育研究(東京)大会記念
身近な数学-数学教育の100年- 【終了しました】

2018年 6月23日(土) ~ 8月10日(金) 開催
8月10日(金)は神楽坂キャンパスのオープンキャンパス

100年前の日本は、欧米で広まっていた数学教育改造運動をとりいれようとした大正デモクラシーの時代でした。その頃日本中等教育数学会(日本数学教育学会の前身)が創立され新しい数学教育の普及に大きな役割を果たしてきました。その第100回全国算数・数学教育研究(東京)大会が8月に東京理科大学を中心に行われます。
 数学者・文化史家でもある小倉金之助は、「科学大衆化の意義」、「科學の精神-少なくとも數學的な見方、考へ方、取り扱ひ方-を、廣く行きわたらせたい」と唱え、研究会で中心的活動を行っていました。本企画展では、小倉金之助の唱えた数学教育を中心に、江戸の和算から私たちの身のまわりの現象の中の数学を展示します。

チラシはこちら(PDF)をご覧ください。

肖像画
小倉金之助 (東京物理学校 明治38年卒)
眞野岩夫 画
主催:  東京理科大学近代科学資料館
展示協力:茨城県立竜ヶ崎第一高等学校 お茶の水女子大学理系女性教育開発共同機構
     日本数学教育学会 日本数学史学会 山形県生涯学習センター
     早稲田大学図書館 東京理科大学数学教育研究会

図録と企画展関連ブログのご案内

企画展『身近な数学 -数学教育の100年-』の図録は当館で開館中に販売しております。

    身近な数学展 ブログ一覧  
   読売教育賞(11月30日) 「天地明察」してみた(8月24日)
   小倉先生直筆の手紙(8月7日) HI, EVERYONE!(7月12日)
   企画展と保険(7月8日) 生物の問題を数学で解く(7月7日)
   「藤原先生へ」(7月6日) 生涯とその時代(6月29日)
   教師とは(6月28日) 東京理科大学数学教育研究会(6月19日) 
   一數學者の記録(6月12日) 数学教育の課題(5月26日)
   こんにちは!(5月19日) ガチャの確率(4月28日)  

展示内容と主要展示資料

  1. Ⅰ 江戸の数学 和算
    1. 1.地域の数学者達によって愛用された和算の道具としての算木・算盤
    2. 2.和算書 塵劫記
    3. 3.和算を調べよう
  2. Ⅱ 明治生まれの数学者 小倉金之助の唱えた数学教育
    1. 1.翻訳書 カジョリ「初等数学史」 1928(昭和3)年 
    2. 2.「数学教育史」1932(昭和7)年
    3. 3.「数学教育の根本問題」1974(昭和49)年
    4. 4.知識人たちとの手紙
  3. Ⅲ 数学教育の課題
    1. 日本中等教育数学会の研究課題一覧
  4. Ⅳ 身のまわりの現象の中の数学
    1. 1.ガチャ玉の確率
    2. 2.賢いエレベーター
    3. 3.家計の数学
    4. 4.数理生物学
    5. 5.プラレールで数学しよう

関連イベント

◇ 6/26(火) 13:00~14:30 講演「小倉金之助の生涯とその時代」【終了しました】 
       講演者:阿部博行先生
        会場:PORTA神楽坂 第3会議室
◇ 8/2(木) 全国算数・数学教育研究(東京)大会 創立百周年記念式典【終了しました】 
        日本数学教育学会ホームページよりお申込みください
        ワークショップ 「江戸時代初期の方法で冬至の計算をしよう」
        会場:東京ビッグサイト
◇ 8/4(土) 和算を調べよう (高校生による和算研究発表)【終了しました】 
        会場:近代科学資料館2F  時間:14:00~15:00