お久しぶりです、N.S.です。
「日本数学教育学会 創立百周年記念大会」が東京ビッグサイトTFTホールにて、8月2日(木)に開催されました。
我々近代科学資料館の学生スタッフは江戸時代初期に使われていた方法を使って、冬至の日付を計算する和算研究所のワークショップのお手伝いをしました。同じ長さの棒でも日によって影の長さがちがうことを使い、数日分の影の長さをはかった後、「勾配法」という手法を使って影の長さの変化を推測します。冬至では一年の中で影の長さが一番長くなるので、推測した影の長さの変化から、冬至に対応する日付を見積もることができます。
数学が意外と身近なところで使われていることを感じてもらうために、実際自分たちで影の長さをはかるところから体験してもらいました。ひとによって影の長さを測るときにミリ単位で誤差がでますが、それでも数学をつかった冬至の計算には大きな影響を与えないことを実際にやってみることで、数学がいかに便利であるかを少しだけ体感できたと思います。