資料館スタッフブログ

読売教育賞

        

本学卒業生である小林徹也先生の所属する茨城県立竜ケ崎第一高校が、読売新聞が主催する第67回(2018年)読売教育賞の算数・数学教育部門で最優秀賞を受賞されました。

夏の企画展「身近な数学」では受賞対象となった14人の高校生による研究発表を8月4日(土)に行いました。具体的には「帯縦開立法について」、「算木と利子と五乗根」、「正方形の一辺の長さを求める(算木を使って)」という3つのテーマについて発表してくれましたイベントでは、お客様から「算木では5乗根よりももっと複雑な計算もできるのか?」という質問があり、高校生は戸惑いながらも「使用する算盤がより大きくなれば実際可能だと思います」と答えていました。 私は和算書を解読するだけでも一筋縄ではいかないのですが、高校生の皆さんは現代語訳だけでなく、数学的内容の理解や歴史的背景、さらには国際的に和算を広めるために和算書の内容の英訳までを行っており、ただただ圧倒されていました。

小林先生および茨城県立竜ケ崎第一高校の生徒の皆さん、受賞おめでとうございます!

第67回読売教育賞
https://info.yomiuri.co.jp/contest/edu/detail/4106.html
 和算ライブラリー
http://www.ryugasaki1-h.ibk.ed.jp/?page_id=237
 近代科学資料館 企画展「身近な数学」数学教育の100年
https://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/event_data/2018ogura/2018ogura.html

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当館での発表会の様子