光触媒国際ユニット

光触媒国際ユニット

本ユニットは、地上⇔宇宙の好循環サイクルを中心軸とした、地上アプリケーションとの融合を図る。宇宙開発は非常に高度な技術を要求する一方で、活用される機会が地上のアプリケーションに比較して桁違いに少ない点が、産業界からの参入を難しくしている原因であり、非常に大きなコストがかかる要因でもある。そこで、光触媒を基軸とし、水・空気・食糧・エネルギーなど宇宙居住で必要となる技術を、「地上⇔宇宙の好循環サイクルの形成」を行うことで、宇宙開発と接点のない多くの企業や研究機関との連携を推進する。

 

 

ユニット長ごあいさつ

寺島 千晶

光触媒国際ユニット長

理工学部先端化学科・教授

光触媒はホンダ・フジシマ効果の発見を端緒とした日本発の科学技術の一分野であり、エネルギー・環境問題を解決する技術として世界から注目されている。本ユニットでは、地上での実装と宇宙利用を見据えて、循環をキーワードにして、①省エネ・環境配慮型社会の実現、②安全安心な健康社会の実現、③快適空間の実現に資する研究開発を実施する。
これまで前身の光触媒国際研究センターおよび光触媒研究推進拠点にて、産官学共同による光触媒の実証研究を行い、その成果をもとに光触媒を総合システムとして確立してきた。また、わが国の光触媒研究の中心的存在として、共同研究を通じて多くの学術的成果の創出と製品化による社会還元を実現した。この仕組みを宇宙にも展開することで、今後より一層の活用開を図る。
将来的には宇宙という武器とタッグを組むことで異分野融合は飛躍的に促進され、他に類を見ない研究センターに貢献できると期待される。カーボンリサイクル事業やムーンショット事業以外にも新たな大型事業に参画し、また、文部科学省の共同利用・共同研究拠点事業で国内外の拠点とのネットワーク化と補助金の獲得により、光触媒を基盤とした環境・資源循環技術を深化させ社会実装に結び付ける。

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