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【開催報告】スペースコロニー研究開発ユニオン講演会 テーマ「宇宙居住の現状と課題」(26年4月14日開催)
2026年4月14日(火)、スペースコロニー研究開発ユニオン講演会を対面で実施しました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA) チーフエンジニア室 参与/独立評価チーム長(有人部門担当)の坂下哲也様を講師としてお招きし、将来の宇宙空間での居住に向けた国際宇宙ステーション(ISS)と「きぼう」日本実験棟の船内居住環境を始めとする「宇宙居住の現状と課題」についてご講演いただきました。当日は、ユニオン会員8名を含む、17名にご参加頂きました。
人類が宇宙空間で長期間滞在する際には、高真空、極端な高温/低温、高放射線などの厳しい環境に加えて、微小重力における身体的・心理的負担や空間識の混乱などの影響も考慮する必要があります。本講演では、将来の宇宙空間での居住に向けた船内居住環境の現状と課題について、ISS内における微小重力環境や、「きぼう」船内の空気環境などについてご紹介いただきました。微小重力環境下では、物体が浮遊する・沈まないだけでなく、接地面の摩擦による反力がないことや、水や空気の自然対流が起きないことにより、人間の身体に生理的・心理的変化が現れ、空間識の混乱が生じます。また、クルー同士による不意の衝突や接触などへの身体制御の配慮も必要であり、物体の鋭い角部や端部の除去、スイッチガードの設置や、身体が接触する可能性がある部位が自然対流による熱伝達がないことにより高温/低温にならないよう、接触部の材質の違いに応じて温度制御を行うなど細やかな設計も考慮する必要があるなど、地上の暮らしからは思いもよらない点まで配慮して設計されたなどのご経験もお話いただきました。
Q&Aセッションでは、今後の有人宇宙開発における課題や、エネルギー確保の問題、居住環境改善実証試験などについての多数の質問に丁寧にご説明頂き、とても活発な議論が行われ、非常に有意義な講演会となりました。
