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【2020年度宇宙教育プログラム 微小重力実験を実施(2/17-19実施報告)】

2月17日(水)~19日(金)に北海道赤平市にある落下実験施設(コスモトーレ)にて微小重力実験を実施しました。今年度はコロナ禍で受講生が現地で実験を行うことができないため、教員が現地で作業を代行する遠隔実験としました。

本プログラムでは、受講生が本学教員及びメンターの指導のもと、自分たち自身で微小重力実験のテーマを設定し、実験提案、計画立案、装置開発、実践、データ解析、成果発表までの一連の流れを実践しています。
事前準備活動においては、前半の実験提案や計画立案はすべてオンラインで実施し、後半からの装置開発は十分な感染対策を講じた上で、対面とオンラインのハイフレックス型で実施しました。
実験においては、受講生それぞれ自宅と教員のいる現地をオンラインで繋ぎ、教員は受講生が事前に作成した手順書に沿ってオンラインで指示を受けながら実験を代行しました。受講生にとって非常に難しい挑戦となりましたが、実際の宇宙作業と同様に教員がクルーとなり、受講生が地上から指示を出すという疑似体験の場となりました。
実験の結果については、3月7日(日)に実施するオンライン報告会にて発表します。一般の方にはオンデマンド配信とし、期間を限定し希望者へ公開いたしますので、ご都合に合わせて好きなタイミングでご覧頂けます。3月12日12時から申込み受付を開始しますので、興味のある方は、是非、宇宙教育プログラムのHPよりお申込みください。

 

 

実験風景

コスモトーレ落下塔

・各班のチーム名・実験内容は以下のとおりです。

チーム名

実験内容(テーマ)

μ1

オムグラビタス

「微小重力環境下における固液界面の濡れ挙動の観察」

μ2

重⼒?そんなものはムシだ

「磁石と送風を用いた地上の炎の再現」

μ3

キャンパスライフを取り戻せ!

「無重力実験を利用した宇宙教育動画の作成」

μ4

ふわふわかむい

「微小重量環境下での飛沫の動向を調査する」

μ5

ぜろぐらびてぃ

「微小重力環境下のロボットの移動手段」

μ6

アポ

「微小重力かで水滴を効率よく回収するシステムの構築」

 

現在は、3月7日(日)の聴講を募集しております。
14:00~15:30 講義 /講演
       講演 Niklas Reinke(ドイツ航空宇宙センター東京事務所所長)
      「Space in Germany. German Space Flight Policy and Programs」
15:40~17:10 講義 米本 浩一 氏(理工学部機械工学科)
       「スペースプレーンを創る!」

聴講申込の詳細は、宇宙教育プログラムのHPをご覧ください。
宇宙教育プログラムHP : https://www.tus.ac.jp/uc/

※宇宙教育プログラムは、文部科学省による令和元年度地球観測技術等調査研究委託事業により、実施するプログラムです。※本学で実施するプログラムでは、宇宙飛行士の向井千秋特任副学長を研究代表者とし、「本物の知識」と「本物の体験」を主軸として、宇宙科学技術を理解し、教育現場においてその魅力を広く発信して生徒の興味の醸成を促すことのできる理科教員や、宇宙開発・宇宙産業の将来を担う研究者、技術者、起業家を育成することを目的としています。