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第72回コロイドおよび界面化学討論会にて「Ptナノクラスター助触媒担持による高活性な水分解光触媒の創製」がポスター賞を受賞
Ptナノクラスター助触媒担持による高活性な水分解光触媒の創製
(ポスター賞受賞)
水分解光触媒の活性を向上するためには、光触媒母体だけではなく、助触媒の改良も必要不可欠である。本研究では、サイズ制御された白金ナノクラスターを助触媒として可視光応答水分解光触媒上に単分散に担持させる方法を確立した。得られた光触媒は従来の助触媒担持法で調製した光触媒よりも高い水素生成活性を示した。また、活性向上の要因を透過型電子顕微鏡、X線吸収分光、および過渡吸収分光を組み合わせることで明らかにした。
焼成過程の理解に基づく高活性な金クラスター担持水分解光触媒の創製
微細な金クラスターを担持した高活性な不均一系触媒の創製には、保護剤である配位子を焼成処理により適切に除去することが重要である。本研究では、様々な測定法を用いて焼成中の配位子脱離種を追跡した。各測定の結果から、配位子の脱離過程を明らかにした。また、得られた知見を基に、凝集を抑えた担持法を確立し、高活性かつ高安定な水分解光触媒を得ることに成功した。
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