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光触媒ユニット 資源循環チームの鈴木孝宗講師らがChemosphereに論文発表:本研究では、光触媒、ボロンドープダイヤモンド電極および深紫外線を組み合わせた簡易浄水装置により、難分解性有機化合物であるスルファメトキサゾールの完全分解に成功しました。浄水処理工程における難分解性有機化合物除去に応用されることが期待されます。

スルファメトキサゾールは、合成抗菌剤として広く使用されています。しかし生分解性に乏しいため、下水処理の主流である生物学的処理(細菌や微生物により水中の有機物を分解する処理法)では完全に処理しきれません。そのため、一般家庭や医療機関などから河川などの自然界へ流出すると、そのまま残留する恐れがあり、水生生物への悪影響や薬剤耐性菌の出現、飲用水への混入などが懸念されます。本研究では、光触媒、ボロンドープダイヤモンド電極、深紫外線を組み合わた促進酸化により、スルファメトキサゾールの完全分解に成功しました。本手法は、浄水処理工程における難分解性有機化合物除去に応用されることが期待されます。

 

■論文タイトル
 Complete decomposition of sulfamethoxazole during an advanced oxidation in a simple water treatment system

 

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