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町田慎悟助教が論文発表 本研究では、新しい反応中間体を創製することで、これまでには不可能だった、長鎖アルキル基を有する嵩高い分子をカオリナイトの層間に挟み込むことに成功しました。トルエンなどの有害物質を空気中で吸着する長鎖アルキル基があることが知られているため、天然由来の材料で空気を浄化することが可能な展開が期待できます。
論文タイトル
A kaolinite-tetrabutylphosphonium bromide intercalation compound as an effective intermediate for intercalation of bulky organophosphonium salts
中国の宋の時代に作られた陶磁器が今でもなお薄くて硬い理由は、その原料に、グラフェンのように薄いシートが重なった無機の層状化合物であり、土壌中に豊富に存在するカオリナイトが、その層間を拡大させられた状態で用いられているためです。
しかしながら、カオリナイトの層間は拡大させにくく、この層間をより拡大させるためには、カオリナイトの反応中間体を用いる必要がありました。
この研究では、新しい反応中間体を創製することで、これまでには不可能だった、長鎖アルキル基を有する嵩高い分子をカオリナイトの層間に挟み込むことに成功しました。
トルエンなどの有害物質を空気中で吸着する長鎖アルキル基があることが知られているため、天然由来の材料で空気を浄化することが可能な展開が期待できます。
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