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2018年度宇宙教育プログラム 微小重力落下実験を実施(3/21・実施報告)

東京理科大学「宇宙教育プログラム」では、3月21日(木)に微小重力落下実験を実施しました。

本プログラムの微小重力実験は、受講生30名を6つのグループに分け、各グループ独自の実験テーマを決めて取り組みました。
受講生は、本学教員及びメンターの指導のもと、自分たち自身で実験提案、計画立案、装置開発、実践、データ解析、成果発表までの一連の流れを実践します。

例年はパラボリックフライト実験を実施しておりましたが、今年度は事情により中止せざるを得なくなったことから、急遽、落下実験に変更いたしました。
落下実験は、東京理科大学野田キャンパス講義棟の吹き抜け構造を利用し、高層階から実験装置を落下させることで、1~2秒間の微小重力環境を作り出して実施しました。
実験環境の変更に伴い、受講生は実験装置を手動操作から遠隔操作に変更する等、限られた時間の中で再構築に尽力し、無事に実験を実施することができました。

 
 

 

各グループの実験テーマは以下のとおりです。(P1~P4:大学生グループ、P5~P6:高校生グループ)

・P1グループ “Space Bubbles”
 「多価アルコール・電解質が表面張力/液膜強度に与える影響の測定」

・P2グループ “TEAM ORION”
 「微小重力下におけるスクリュー駆動システムの検討」

・P3グループ “Team Brothers”
 「回転する大型デブリの捕獲に向けた物体の角運動量減少実験」

・P4グループ “はずみんぐ”
 「重力変化環境下での物体の追尾システムの開発」

・P5グループ “SAND”
 「微小重力下でのデブリを使った網の挙動の調査」

・P6グループ “パイゼクス”
 「微小重力下における液体洗剤の洗浄能力と水の回転運動の検証」

 

実験結果については、3月28日(木)10時より開催する実験報告会において報告し、同日に最優秀グループの表彰式も行います。
一般の聴講者も募集しておりますので、詳細については、以下のURLよりご確認ください。
https://www.tus.ac.jp/uc/2019/03/21/3453/

 

※宇宙教育プログラムは、文部科学省による平成30年度地球観測技術等調査研究委託事業により、実施するプログラムです。
※本学で実施するプログラムでは、宇宙飛行士の向井 千秋 特任副学長を研究代表者とし、「本物の知識」と「本物の体験」を主軸として、宇宙科学技術を理解し、教育現場においてその魅力を広く発信して生徒の興味の醸成を促すことのできる理科教員や、宇宙開発・宇宙産業の将来を担う研究者、技術者、起業家を育成することを目的としています。