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第40回光がかかわる触媒化学シンポジウム(7/16)にて根岸研究室の研究が優秀ポスター賞を受賞「超微細Rh-Cr酸化物助触媒ナノ粒子担持による水分解光触媒の高活性化」

Rh(III)−Cr(III)複合酸化物(Rh2–xCrxO3)粒子を水分解光触媒の助触媒として用いると、逆反応の一つである光酸素還元反応を抑制し、活性が向上すると報告されている。しかし、従来法を用いた場合では、極微細なRh2–xCrxO3ナノ粒子(<2 nm)を光触媒上に単分散に担持させることは困難である。本研究では、超微細なRh錯体(<1 nm)を液相還元法によって合成し、その大きさを制御したままRh2–xCrxO3ナノ粒子(~1.3 nm)として光触媒BaLa4Ti4O15上に担持する新しい方法を確立した。こうして得られた光触媒は、波長270 nmの励起にて16%の外部量子収率を達成し、BaLa4Ti4O15を用いた水分解光触媒において過去最高の水分解活性を示した。本手法は、原理的に他の光触媒に対しても適用可能であり、今後、それらについて高い量子粒率が得られることが期待される。

 

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