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町田慎悟助教が論文発表。汎用的な溶媒を適切に選択し、市販の原料を用いることによって、サブミクロンオーダーかつ板状のNaNbO3を簡便に合成することに成功。NaNbO3は酸化分解活性は弱いが、光誘起親水性を示す光触媒材料であり、さらにサブミクロンオーダーや板状の粒子は隠蔽力が高いことが知られているため、これまでにはない光触媒材料の機能・応用が今後期待できます。

ニオブ酸ナトリウム(NaNbO3)は酸化分解活性は低いが、光誘起親水性を発現する光触媒です。すなわち、チタニア光触媒とは異なり、光触媒コーティング液のバインダーや光触媒を顔料に用いる際の有機媒体の分解を抑えた上で、セルフクリーニング効果を発揮できることが期待できます。通常、NaNbO3はキューブ状の粒子形態です。この研究では、汎用的な溶媒を適切に選択し、市販の原料を用いることによって、サブミクロンオーダーかつ板状のNaNbO3を簡便に合成することに成功しました。サブミクロンオーダーや板状の粒子は隠蔽力が高いことが知られているため、チタニア光触媒の弱点を克服できる光触媒材料としての応用が今後期待できます。

【論文】

Facile solvothermal synthesis of plate-like submicron NaNbO3 particles
Shingo Machida, Shoma Niwa, Sho Usuki, Kazuya Nakata, Makoto Ogawa, Atsuo Yasumori and Ken-ichi Katsumata

 

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