宇宙輸送システムユニット
宇宙輸送システムユニット(Space Transportation System Unit ; STSユニット)は「誰もが宇宙に行ける時代を目指して」をモットーに、その実現の鍵となる完全再使用型宇宙輸送機の研究を進めます。現在の宇宙輸送機の代表格は宇宙ロケットですが、宇宙へ人工衛星など運んだ後のロケット本体は廃棄される使い切り型となっています。完全再使用型宇宙輸送機は地表からの打上げ後、目標軌道で人や物資を送り届けた後、形態を変えること無く地表に帰還するものです。その実現には劇的な軽量化や推進性能向上など、多くの要素技術の革新的な向上が必要になります。STSユニットでは材料、熱、流体といった要素技術を磨き上げ、完全再使用型宇宙輸送機の実現に貢献することを目指します。

ユニット長ごあいさつ
小笠原 宏
宇宙輸送システムユニット長
創域理工学部 機械航空宇宙工学科 教授

STSユニット長を拝命しました機械航空宇宙工学科の小笠原です。STSユニットは2026年度にスペースシステム創造研究センター内に新たに立ち上がるユニットです。
現在の宇宙輸送機は使い切り型が主力で宇宙へ人工衛星などを運んだのちそのままの姿で戻ってくるものは皆無です。地球の重力に打ち勝ち地球周回速度まで加速していく過程で、効率的な加速のために不要になった機体を切り離し身軽になる必要性から、多段式の使い切り型になっているのです。
これは自動車旅行に例えると、家から出発した自動車が全く帰ってこられないか、帰ってきても一部が戻ってくるのみで、もう一度出かけることはできないことを意味します。
単段式完全再使用宇宙輸送機(Single Stage To Orbit ; SSTO)は究極の形態で、打上がった機体のまま地表に戻り、燃料を入れるだけで再度飛行できるシステムです。この実現には、劇的な軽量化、推進性能の向上、飛行経路作成の精緻化・高速化、帰還時熱環境への対処、推進薬利用の極限化など、全ての技術分野での進歩とその統合が必須となります。
SSTユニットは所属メンバーそれぞれの技術分野でSSTO実現に向けた技術進歩に取り組みます。それぞれの要素技術向上に加え、SSTOが必要とする多数の技術分野の連携にも留意し、新しい技術分野、研究分野を志向するメンバーの探索、糾合にも注力して行きたいと考えています。
NEWS
- 小笠原 宏教授の解説が日本経済新聞に掲載 2026.07.16
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- 【プレスリリース】宇宙輸送コストの抜本的削減へ、帰還用耐熱材不要の再使用型ロケットタンクの地上実証を開始 ~JAXA・宇宙戦略基金「SX-ARK」採択決定。革新的アプローチで実現を目指す~ 2026.06.02
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- 小笠原 宏教授の解説が日本経済新聞に掲載。小型ロケット「カイロス」3号機の打ち上げ失敗について見解を述べています。 2026.03.09
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- 小笠原 宏教授の解説が読売新聞等に掲載。将来の受注拡大が期待される新型補給船「HTV-X」について、三菱重工業の元技師長でH3の開発に携わった小笠原教授が見解を述べています。 2025.10.27
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- 小笠原 宏教授の解説が産経新聞に掲載。日本の基幹ロケット「H3」宇宙ビジネス拡大について、三菱重工業の元技師長でH3の開発に携わった小笠原教授が見解を述べています。 2025.07.23
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- 2024年度第10回坊っちゃん講座「流れ星はなぜ光る?:高速飛行のおはなし」開催報告 今回は、創域理工学部 機械航空宇宙工学科 小笠原 宏 教授に講演いただきました。 2024.12.25
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