教育ユニット

教育ユニット

将来、理科教員・研究者・技術者として、
宇宙科学技術の魅力を広く社会に発信できる
人材を育成することを目的としています。

国際的に活躍できる次世代宇宙科学技術者の人的基盤の裾野拡大と構築を目的としています。「講義」「実習」「体験」「講演」の4つのプログラムにおいて、最先端の科学技術による本物体験を通じて宇宙科学技術を理解し、教育現場にその魅力を広く発信して興味の醸成を促すことのできる理科教員、宇宙開発・宇宙産業の将来を担うことのできる研究者・技術者を養成するとともに、高校の総合学習での展開を目標として宇宙教育教材を開発します。
向井千秋特任副学長(宇宙飛行士)をはじめ、東京理科大学所属の宇宙関連研究者である教員の講義・実習、宇宙関連機関・企業との連携による施設見学や体験、現代の最先端宇宙科学技術や宇宙開発事情を研究・開発されている現役研究者・技術者による講演会と交流会など、すべてが本物で最先端である内容で実施します。

 

ユニット長ごあいさつ

木村真一

教育ユニット長・センター長

理工学部電気電子情報工学科・教授

東京理科大学では2015年から文部科学省の支援を頂いて「宇宙教育プログラム」を実施してきました。このプログラムのキーワードの一つは、「本物」という言葉にあります。
私が駆け出しの研究者だった頃、世界初のロボット衛星技術試験衛星VII型の開発に参加させて頂きました。宇宙のイロハも知らない素人が、開発の現場に放り込まれるのですが、素敵なことに、現場の「本物」の研究者・開発者たち、決して私を素人として扱うことはありませんでした。「本物」たちは、人が新たなものに挑むとき、決して妥協してくれないことをよく知っています。その時、私は「本物」について行くために必死に勉強し、その経験から、「ひとは本物として扱われると、自然と本物になっていく。」と言うことを学びました。宇宙教育プログラムでは参加者を「本物」として扱ってきました。そうすることで参加者が「本物」になっていくと信じているからです。
また、宇宙システムは総合的なシステムなので、その実現には様々な専門分野に総合的に取り組むことが非常に重要です。さらに、宇宙システムを開発する場合、リソースが限られたもとで以下に最適なシステムを実現するといった、システム工学的に非常に重要な課題に向き合うことになります。こうした経験は、宇宙システムだけでなく、様々な分野に応用可能で、宇宙は非常に良質な学びの場であると言えます。
宇宙教育ユニットでは、「宇宙教育プログラム」の成果を生かしつつ、「本物」としての体験を中心に、実践的で総合的な学びを実現する仕組みを開発・実践していきます。

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