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0829日(木)〜0830日(金)

8月29日-30日、イノベーションジャパン2019「熱電変換デモモジュール」「人工衛星用小型カメラ」「ウェアラブル電池/センサ」「宇宙太陽電池」展示

8月29日-30日、イノベーションジャパン2019が東京ビックサイトで開催されました。
「宇宙開拓~宇宙がみんなのものになる~」をテーマにスペース・コロニー研究センターからは、センター全体の研究内容の紹介とともに、「熱電変換デモモジュール」のデモンストレーション、「人工衛星用小型カメラ」「ウェアラブル電池/センサ」「宇宙太陽電池」の展示を行いました。

デモンストレーションと展示について


当センターでは複数の方法での宇宙での電力確保の技術研究を行っております。
「熱電変換デモモジュール」では、板の上側と下側で100度と33度の温度差を作り、その温度差で電気を発電し、風車を回すデモンストレーションを行いました。
また、「宇宙太陽電池」は、宇宙放射線にも強く、軽い電池を展示しました。宇宙に運ぶ際に軽くすることで輸送費を抑える為に、重さを軽くしています。

 
「ウェアラブル電池/センサ」は、宇宙での健康管理を発電~センシング~データ発信までを可能にしています。
薄い小さな紙を体につけることで、人から出る汗で発電させ、ストレスが強くなると高くなる乳酸値などのデータを送ることができます。体液(汗)に含まれるブドウ糖等を酵素と反応させて電力を取り出し、その電力を使って発信器から信号を送る仕組みになっています。


「人工衛星用小型カメラ」は、小惑星探査機「はやぶさ2」にも採用されました。小惑星探査機「はやぶさ2」が、小惑星「リュウグウ」の表面に近づき撮影した映像も上映しましたが、映像が非常にクリアだとご好評頂きました。カメラは実際に地上でも使われている民生用部品を活用して宇宙でも使用できるように研究開発したことで、従来より低コストに用意することができる為、大変注目されています。

宇宙で対応できる高度な技術は地上で災害地域の非常事態にも、日常生活の質の向上にも活用することができる為、来場者の方からは宇宙という遠い存在ではなく、身近な社会でこの技術をどのように活用するか、新たなアイディア創出のきっかけになるというお話を多く頂きました。