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【講演会】将来の宇宙居住に向けた医学分野における取り組み
2023年1月14日(土)、第15回スペース・コロニー講演会を開催します。ご興味ある方はぜひご参加ください。
なお、本講演会はスペース・コロニー研究開発コンソーシアム会員様への特典として開催されます。講演会に参加ご希望の方はコンソーシアム入会のご検討をお願いいたします。
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【講演会概要】
日時 | 2023年1月14日(土) 15:30〜17:00 |
講演タイトル | 来るべき宇宙世紀における臨床医療に対する取り組み
1961年にロシアのYuri Gagarinが人類で初めて有人宇宙飛行を行い、すでに半世紀が経過している。その後の宇宙開発の黎明期を得て国家間の宇宙開発競争は旧冷戦時代とは大きくことなり、様々な国が宇宙開発に着手しさらには民間の宇宙開発事業も活気をおびている。これらの背景から国家主導による宇宙開発のみならず、民間の宇宙開発も今後は多くの事業展開が行われていくことは自明である。特に民間宇宙開発に関しては、企業の営利的な体制からコスト面での削減など、合理的な開発競争が展開されることが予想され、さながら中世の大航海時代の再来を彷彿とさせる時代が到来すると考えられる。さらに現在の科学水準から考察すると2030年代では低軌道宇宙観光産業が経済の一躍を担う、そして2040年台には月面基地の建設、Gateway構想をへて有人火星探査が開始される。そこで我々有志の各専門家の医師で構成されるグループは一つの疑念を思いつくに至る。はたして、宇宙とは本当に誰もがいけるのであろうか?である。 |
講演タイトル | デジタル技術を用いた新たな医療について
昨今の人工知能などの革新的デジタル技術を用いた医学的研究は急速なスピードで発展を遂げており、中でも深層学習を用いた画像診断および病理診断技術の向上は著しいものがある。様々な臨床医学分野においてそのような革新的研究が進められてきている中で、現場の医療者や患者の同意を得られるような、信頼性の高いデジタル医療システム構築が求められている。怪我や病気の診断・治療には、その疾患の分子生物学的特徴を理解することはもちろんのこと、選択された治療方法に関してそのリスクやベネフィットを含めた臨床医学に関しての豊富な専門学的知識と経験が必要とされる。しかし、現実の問題としてそれを的確に行うことができる専門医は世界各国で未だ不足している状況である。特に地域医療の現場や発展途上国における専門医不足は深刻な問題である。人工知能などのデジタル技術を用いた革新的医療技術の臨床的信頼性を検証し、医療現場への導入のためのネットワーク構築は、偏在化した地域医療や発展途上国における医療の均一化につながると考えている。 一方、近年の技術革新や社会成長に伴い、人類の宇宙移住のための宇宙開発事業が活気をおびてきている。しかしながら、民間人が宇宙に滞在する際に、臨床医学的観点からどのような影響や問題があるかに関する知見はほとんど無い。そのため、民間人が安全に宇宙滞在を楽しむためには、予期せぬ怪我や病気に迅速に対応できるように宇宙空間における医療システムの構築が急務である。現状、民間人が滞在する可能性のあるすべての宇宙空間内施設に医療従事者を常駐することは難しく、宇宙空間でも安全に医療提供ができる遠隔診療システムの開発が急務であると考える。 前述した地上におけるデジタルテクノロジーを用いた遠隔診療システム開発の現状および課題を共有することで、宇宙空間における医療システム構築に対して新たな開発アプローチ方法を提供したい。 |
開催方法 | オンライン(zoom)*お申込みいただいた方には参加用URLを送付させていただきます。 |
お申込み方法 | こちらのフォームより必要事項入力の上、「第15回講演会参加希望」の旨ご記入いただき、送付ください。 なお、本講演会はスペース・コロニー研究開発コンソーシアム会員様への特典として開催されます。講演会に参加ご希望の方はコンソーシアム入会のご検討をお願いいたします。 コンソーシアムについてはこちら |
【プログラム】
15:15 | 入室開始 |
15:30~ | ・「 来るべき宇宙世紀における臨床医療に対する取り組み」 ・ディスカッション ・「デジタル技術を用いた新たな医療について ~宇宙空間での遠隔医療にどのように応用できるか~」 ・ディスカッション |