メンバー

向後 保雄

先進工学部マテリアル創造工学科 教授

研究分野

複合材料・表界面工学 (複合材料、強度、靭性、破壊、インデンテーション、FIB-CVD、DLC)

研究キーワード

複合材料, 機械材料, ナノマテリアル, 熱電変換材料およびモジュール

研究職歴

1984-1992 三菱電機(株)材料研究所
1992-1996 宇宙科学研究所 助手
1996-1997 宇宙科学研究所 助教授
1997-2004 東京理科大学 助教授
200404- 東京理科大学 教授

室内外温度差での発電システム構築

ゼーベック効果による温度差発電を用いて、スペースコロニーに生ずる昼間時および夜間時の屋内外温度差により電力供給する熱電温度差発電システムの開発と実証システム環境構築を実施する。熱発電による温度差電力供給は、太陽電池が発電できない夜間や日陰、さらにはコロニーの地下空洞設置の際に補助的な電力供給を実現できることから、太陽電池発電、フライホイール蓄電と連携した電源システム開発を実施する。

インタビュー

■なぜ宇宙の研究をすることになったか?

宇宙への関心は学生時代からありました。学生時代は複合材料の研究をしていて、企業に就職。企業の中でも宇宙分野は人気が高く、研究分野や人脈など様々な要因で狭き門の宇宙開発に携わることができました。企業では人工衛星に使う構造材料の研究開発を行っていました。その後、理科大にきて宇宙関連では、宇宙用耐熱構造材料に加え、現在の熱電変換材料およびモジュールの研究を行っています。

■研究開発した、あるいは、している技術をつかって宇宙で実現したいことは?

宇宙では、発電は大変なこと。宇宙での発電といえば太陽光発電がありますが、月の裏側や深宇宙など太陽光が届かない場所でも発電することができれば滞在する人の利益が大きい。限られた宇宙での発電方法の一つとして温度差発電を実現したい。

■地上で実現したいことは?

特に車に温度差発電を活用できるようにしたいと考えています。エンジンの排熱を使って発電できれば効率的でロスが減る。車の振動でも壊れないようなモジュールの開発を考えています。

■研究していて印象に残ったこと・楽しいと感じたことは?

自分が研究開発したものが形になり、実際に人工衛星に搭載された成功体験は印象に残っています。パイプとパイプをつなぐジョイント部分に、金属と炭化ケイ素繊維で作った複合材料が使われました。
現在の研究も、形にして世の中に実装されることを目標に研究開発を続けています。