メンバー

モハマド フィクリ

創域理工学部 機械航空宇宙工学科 助教

【研究課題】内部複雑構造を有するCFRP積層板の層間損傷抑制に関する研究

炭素繊維強化プラスチック(CFRP)積層板は一般に面内特性は優れているが、面外特性(層間靭性など)が低いことが問題視されている。また、CFRPの実構造においては、板厚を変化させるためのテーパー部や接合のためのボルト穴設置による繊維不連続部、接着・接合部といった複雑構造部分がまず層内損傷発生箇所となり、それが層間破壊のトリガーとなっている。本研究では、リサイクル炭素繊維やセルロースナノファイバー添加樹脂などのサスティナブルな強化材料を活用し、局所的な層間破壊靭性の向上・損傷抑制すなわちCFRP積層板の耐久性向上を目的にしている。層間破壊靭性向上を確認後、実構造に近い積層板の構造内で、有効な強化材料の配置及び損傷の制御に取り組んでいる。