メンバー

水野 雅之

創域理工学研究科 国際火災科学専攻 教授

【研究課題1】宇宙施設における微小重力下での避難行動に関する研究

宇宙施設内の微小重力下での人の移動は、手で周壁の手すりなどに捕まりながらの移動する必要がある。宇宙施設がデブリの衝突や火災等の様々なハザードの出現に見舞われた場合、人はモジュール間のハッチを経由して隣接モジュールなどに避難しなければならない。こうした緊急時における少数あるいは群集での空間内やハッチ通過の移動に対して効果的な手すり配置などを提案する。

【研究課題2】低重力下の歩行特性に関する研究

月や火星などの地球以外の惑星では重力環境が異なるため人の歩行環境が変化する。例えば、人の飛び跳ねに関して同じエネルギー(初速度)を生じることができれば、到達高さは重力加速度の倍数の逆数倍に相当するから月面では6倍に及ぶことになり、30cmの跳躍が1.8mに及ぶということは、空間の天井高さを高くする必要がある。そこで、これを解決して安全な歩行空間を実現するための方策を検討する。

研究分野

建築環境・設備 (建築火災安全工学)

研究キーワード

建築火災安全工学

研究経歴

1997-1998 建築防災設計における避難計算法に関する研究
1998-1999 火災時の避難行動に関する事例調査研究
1999-2000 性能的火災安全設計法のケーススタディ(大規模商業施設)
2000-2002 火災時の焦げ臭・煙に対する異変感知に関する研究
2001-2003 建物火災に対する目標避難安全水準の分析
2003-現在 火災時の避難・煙性状統合計算プログラムの開発
2005-2006 火災時の火炎回避行動に関する研究
2005-2007 パッシブセイフティシステムによる地下鉄駅舎内煙流動制御に関する基礎的研究
2005-2007 二重鋼管柱の耐火性能に関する研究
2006-現在 建物火災時の避難開始予測に関する研究
2009-現在 住宅火災における死者発生危険の分析
2010-現在 地下鉄駅ホームでのキオスク火災による火災危険分析
2012-現在 微小重力下における避難行動分析
2012-現在 災害弱者の避難手段
2012-現在 都市火災時の広域避難リスク