- センター概要
- 数学教育研究部門
- 事業推進部門
- 理科教育研究部門
理数教育研究センターは、中等教育における理数教育に関する調査及び研究を総合的に行い、中等教育と高等教育との間にある各種課題に取り組み、その成果を学内外に広く発信することを目的に、平成23(2011)年10月に設置されました。
センターの主な活動は以下のとおりです。
1. 理科、数学等の教科(以下「理数教科」という。)の教育方法の研究に関すること。
2. 理数教科の教科書、教材等の研究及び開発に関すること。
3. 理数教科の学力測定に関する調査及び研究に関すること。
4. 理数教科の教育方法に関する研修会、講習会その他の実施に関すること。
これらの活動のため、センターのもとに、「数学教育研究部門」、「事業推進部門」及び「理科教育研究部門」を設置しています。
「数学教育研究部門」は、中学校、高等学校の現職数学教員と本学教員の数学教育に関する情報交換の場となり、共同研究を通して教育方法の調査研究及び教材の開発や数学の学力調査などを行い、その成果を中学校、高等学校等に提供するとともに大学初年次教育に役立て、我が国の数学教育の発展に寄与することが目的です。
「事業推進部門」は、センターで研究開発した成果を広く世間に発信、普及させ、社会に還元することを主たる活動としています。
「理科教育研究部門」は、科学オリンピックを含む才能開発教育の推進、学校教育(初等教育から高等教育)を支援する理科才能教育の開発、将来の理数 教育の更なる発展に資すること、また、多くの理数教育関係者に広く情報発信し、我が国の科学的才能の育成及び開発の一助とすることを目的としています。
数学教育研究部門では、中学校、高等学校の現職数学教員と本学教員の数学教育に関する情報交換の場となり、共同研究を通して教育方法の調査研究及び教材の開発や数学の学力調査などを行い、その成果を中学校、高等学校等に提供するとともに大学初年次教育に役立て、我が国の数学教育の発展に寄与することを目的に活動しています。
1.理数系高校生のための数学基礎学力調査
全国の高等学校に協力を得て、2005年より「数学の基礎学力調査」を実施しています。この調査は,理数系高校生の基礎学力を調査するものです。本調査で使用する問題は、過去の調査(IEA等)や高校の先生方によって 作成されたもので、出題内容についても問題作成委員会等で事前に検討しています。
2.「算数/数学・授業の達人大賞」
⼩・中・⾼等学校において、意欲的な実践・研究や創意あふれる指導により、優れた授業を実践した算数・数学科の教員を顕彰しています。
2008年度から継続して開催しています。
算数/数学・授業の達人大賞(受賞一覧)2008~2022年度
3.Web数学テストの開発と運用
インターネットを利用したWeb数学テストの開発と運用を継続して実施しています。
4.現職教員の研修協力
東京都教職員研修センターから依頼されて「数学分野の専門性向上研修」を実施しています。
5.講座実施や外部機関への協力(過去の実施例も含む)
・SSH校、SPP校への協力
・数学科教員向けのリフレッシュ講座
・数学を楽しむ講座「∞(むげん)」の開催 「∞(むげん)」開催状況
・数学教育におけるテクノロジーの利用に関する講座(T^3,GRAPES)への協賛
・東京都教育委員会「東京ジュニア科学塾」への協力
▼詳細の情報 → 外部リンク: 数学教育研究所
事業推進部門は、理数教育研究センターで研究、開発した成果を広く世間に発信、普及させ、社会に還元することを主たる活動としています。
事業推進部門では以下の事業を主に行うことを計画しています。
1.数学体験館の活動
(a) 運営組織の確立
(b) 展示作品の新規開発、制作、修繕
(c) インストラクタの養成
(d) 図録、解説パネル、映像の制作
(e) 運営費用の検討
(f) 各種知的財産権の獲得
2. 数学啓発活動の推進
日常生活や現代文明の中で、数学や理科がどのように活用されているかを児童、生徒、学生、一般市民の人々を対象に、平易に伝える活動をユネスコなどと共同で行います。主に、ポスターや映像(番組)の制作を行います。
3. 出版活動と成果の普及
事業推進部門において、研究、開発された成果を広く世に発信します。特に、本年度は数学模型や教具を重点的に開発・制作し、紹介します。そのために、図録の書籍化、小、中、高校のカリキュラムの単元に準拠した体験型授業(ハンズ・オン授業)のプログラムの開発及び制作を行います。
理科教育研究部門は、平成25(2013)年4月より正式に部門として設置され、今後は以下の事業を主に行うことを計画しています。
1.公開講座「坊っちゃん講座」の開催
最先端の研究や応用研究において世界をリードしている研究者が、研究の面白さを高校生、中学生及び大学生に伝え、進学意欲の向上と進路選択の参考になるよう平成30(2018)年度より公開講座を開催しています。
<過去の講座> 2018年度 ・ 2019年度 ・ 2020年度・ 2021年度 ・ 2022年度
2.科学オリンピックを含む「才能開発」推進
より広く才能ある子供をどのように見いだして育てるか、社会にその重要性をアピールするか、といった研究を含めて、企画を推進します。
平成24(2012)~平成30(2018)年度には公開シンポジウムを毎年開催しました。
科学オリンピックシンポジウム(講演一覧)2012~2018年度
3. 理科教員の養成・研修推進
日本の理数力強化に資するべく、中学・高等学校教員や教員養成を担当している方を対象に平成25(2013)年度より毎年テーマを設けて研究会を実施しています。 また、部門メンバーを中核として、サイエンス・リーダーズ・キャンプ(JST助成事業:中学・高等学校教員対象に合宿形式で効果的な指導方法を修得)を平成25(2013)~平成28(2016)年度に実施しました。
サイエンス・リーダーズ・キャンプ(JST助成事業)2013~2016年度
4. 学校教育を支援する理科才能開発
初等中等教育から高等教育までの才能を開発するための教育モジュールの開発をします。
5. Education for Sustainable Development
初等中等教育から高等教育までを視野に入れた、国際的視野で持続可能な開発教育を推進します。
6. 科学リテラシー推進事業
国民的科学リテラシーの向上のための施策と企画実施。サイエンスカフェ、神楽坂地域活動の企画を推進します。
7. ユニークな才能開発の支援
高校~大学レベルの内容を小学生に理解させる技術を大学院生に養わせるなど、実力ある教師の育成を考える研究会等を開催します。
8. 理科教育研究活動の記録出版
活動内容の記録を作成・配布します。