高校生のための「微生物学実験」開催報告
冬期休暇を利用して、高校生を対象に微生物学実験を開催し、高校生16名の参加がありました。
1日目の1月5日は、実験Ⅰ「身近な微生物を確認してみよう!」、実験Ⅱ「薬味の殺菌作用を乳酸菌で調べる」、実験Ⅲ「乳酸菌で太陽光の殺菌作用を調べる」の3つのテーマをグループに分かれて実験しました。
2日目の1月6日は、各グループで実験結果に対する考察・仮説等をディスカッションし、その結果を発表してもらいました。
最後に、講師の坂下丈太氏から実験の解説があり、理数教育研究センター 松田良一教授から講評がありました。
参加した生徒からは、「微生物学実験のみならず、班でのディスカッション、考察をすることで主体的に取り組むことができた。」、「今まで微生物についてあまり学んだことが無く、細菌と菌類の違いなども全く知らなかったのですが、今回の講義と実験で基礎的なことも応用的なことも学べました。また、学校と違って、考察のときにスマホを使って調べながら考えたことで、より理解が深まりました。」などの感想が寄せられました。
微生物(乳酸菌)を実験に活用し、生徒自らが積極的に探究し学ぶ姿勢を養い、測定結果を積極的にディスカッションすることで、科学的洞察力の育成とコミュニケーション能力の向上への実践ができました。
乳酸菌を噴霧した寒天培地に日光を照射 前日の日光実験の結果を観察と討論
ニンニク、ショウガやワサビの抗菌性をチェック グループごとに実験結果と考察を発表