高校生と高校理科教員のための「細胞培養講習会」開催報告
冬期休暇を利用して、高校生と高校理科教員を対象に細胞培養講習会を開催し、高校生26名、高校理科教員2名の参加がありました。
1日目の12月25日は、細胞培養法の開発史の講義から始まり、その後、細胞培養に必要な器具の滅菌と培養液の作製、ニワトリ胚の解剖と大胸筋からの筋細胞の採取を行いました。
2日目の12月26日は、細胞を観察するための顕微鏡の使い方の説明の後、1日目に培養した筋細胞の観察、培養心筋細胞の観察を行いました。
参加した生徒からは、「予習のための動画を見て思ったより重い授業だなと身構えてしまっていましたが、講義の雰囲気や2人1組で行う形で安心して実習をすることができました。2回にわたる解剖で細胞培養以外にも胚の構造などを探求することができ、胚から取り外した心臓が動いているなど新しい発見がたくさんありました。この場での疑問を忘れずに、またさらに新しい発見を見つけ知識の蓄積が出来るようにインターネットなどを使って沢山調べ学習したいと思います。」、「人生初となる解剖や顕微鏡を使って実際に細胞を見るなど貴重な体験ができました。今回の講座を通じて同じ興味を持つ人と知り合えたのも良かったです。」などの感想が寄せられました。
講習会の様子 ニワトリ胚(11日胚)の解剖
倒立顕微鏡による培養細胞の観察 ニワトリ胚の解剖のデモ