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科学コミュニケーションワークショップ「暮らしの中の科学:食品の無添加表示をめぐって」開催報告

本学学生を対象に3回講座の科学コミュニケーションワークショップ「暮らしの中の科学:食品の無添加表示をめぐって~いま起きている社会の動きを『自分ごと』として考えよう」を開催しました。

 

第1回は、科学ジャーナリストで本学理数教育研究センターアドバイザーの高橋真理子先生によるオンライン非同期講座「食品表示制度の概要と食品添加物の表示について」でした。第2回は、野田と葛飾キャンパスで、それぞれ「無添加」や「不使用」表示の実例をもとにグループ討論を中心とするワークショップを実施。第3回は、一般社団法人食品添加物協会顧問の上田要一氏、日本生活協同組合連合会コープこうべ元理事の伊藤潤子氏のお二人をお招きし、これまでの取り組みやお考えについてお話を聴き、質疑応答をしました。

 

学生からは

・インターネットで食品を購入する際に気を付けている点はありますか。

・食塩無添加と食塩不使用の違いは何ですか。

・粉ミルクの作り方は「溶かす」と表示されているけれど、科学用語では粒子の大きさから「混ぜる」と表現するのが正しいと思う。

など多くの質問があり、講演者と活発な意見交換が行われました。

 

「研究者の役割」も議論の的となり、高橋真理子先生は「科学用語や学術用語が一般用語とどう違うかを常に意識しておく必要があり、一般社会で使っている用語を使って説明すべき。誤解しないように説明できるのは研究者側であり、研究者に求められるコミュニケーション力だ」と締めくくりました。

 

第2回講座の様子

 

 

第3回講座の様子