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2022年度第6回坊っちゃん講座「工学部の化学 CO₂から作る高分子で地球を救う!」開催報告

9月17日(土)に坊っちゃん講座をオンラインで開催し、141名の参加がありました。

 

本講座は最先端の研究や応用研究において世界をリードしている研究者が研究の面白さを高校生、中学生および大学生に伝え、勉学意欲の向上と進路選択に資するために開講しております。

 

講演は、杉本先生の自己紹介から始まり、「大学を選ぶ・専門領域を選ぶ」の部分に焦点をあて、中学生の頃から大学4年生、そして修士課程・博士課程までの道のりについて話がありました。

 

続いて、講義内容は、次の四つに分けて行われました。

・工学部工業化学科:工学部とは 工業化学とは 大学での勉強・研究とは

・研究室紹介(1):研究テーマの概略:有機合成化学、高分子合成化学

・高分子化学の話:ポリマーと生命・バイオ、資源・エネルギー、触媒・材料、環境、などとの関係

・研究室紹介(2):テーマの例:二酸化炭素を原料とするものづくり

 

一つ目の「工学部 工業化学科とは」では、“ものづくり”を主目的に基礎化学と応用技術(工業)の融和を担う現代化学の場が工学部工業化学科であり、今も工業化学科の名称をもつ大学は、日本に2大学のみの由緒ある学科であるとの説明がありました。

四つ目の杉本研究室の取り組みでは、二酸化炭素を積極的使うことで環境問題を解決する研究を行っており、二酸化炭素から合成されるポリマーの社会実装化(非可食部の利用・農林業との連携、バイオプラ:原材料が天然由来、海洋分解:海で安全な物質に分解、CO₂を原料に:CO₂が有用有機化合物へ、生分解:土中・堆肥中で分解、生分解性ワンウェイ・プラスチック、誤飲誤食しても無害、癒着防止フィルム・再手術不要、農業用マルチシート・作物収穫後の回収不要)に向けた目標についての話がありました。そして、現代的な課題として海洋プラスチック汚染問題にも触れ警鐘を鳴らしました。

最後に、二酸化炭素の利用量と排出量について、製造量約250万t/yのポリエチレンを、この二酸化炭素ポリマーで置き換えても、残念ながら10⁶t/y規模の利用にしかなりません(排出量の0.1%)。これだけでは削減にはほど遠いですが、0.1%のものが10個あれば1%、100個あれば10%になります。私(杉本先生)は1個分頑張りますから、皆さんが残りの99個分を頑張って探していただきたいとのメッセージがあり講演を締め括りました。

 

その後、参加者から「Q&A機能」を用いて質問を受け、質問を1つ1つ丁寧に、回答していただきました。

 

参加者からは、「二酸化炭素の利用について、もう少し詳しく知りたいと思いました。調べてみます。そのほかに地球環境の課題について考えていかなければ、また考える機会を増やしていければと思います。」「とてもわかりやすい講義でした。喫緊の課題の最前線で向き合う先生のお話はとても興味深く、次世代を担う人たちにも響いたのではないかと感じました。 高3の娘は、特に生物に興味を感じていて理系に進みますが、化学や物理にも関心があります。今日のテーマはこの先の進路選択にも何かしらの影響を与えてくださったように思います。」「先生が現在の研究に至るまでのお話を、中高生の頃からのエピソードとともに語ってくださり、更に現在の研究がどんなことをしていてどんな段階にあるのか、等をお聞きすることができてとても興味深かったです。塾の講師をしているので、生徒と話をする際のヒントにもなると思いました。」

 

なお、杉本先生は、全国の高校への模擬講義を始め、学科紹介や研究紹介も積極的に行っております。

詳細は以下のサイトをご覧ください。

https://yumenavi.info/portal.aspx?CLGAKOCD=014470

 

オンライン講座の様子 

 

 

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