高校生と高校理科教員のための微生物学実験 開催報告
夏期休暇を利用して、高校生と高校理科教員を対象に微生物学実験を開催し、高校生21名、高校理科教員7名の参加がありました。
1日目の8月18日（木）は、実験1「身近な微生物を確認してみよう！」として、身の回りに数多く生息している微生物を確認し、殺菌・消毒について効果を調べる実験を行いました。また、実験2として、「大腸菌株のコロニー形成をパラメータとした『簡易センサ』を利用した殺菌効果を調べる実験」も行いました。
2日目の8月19日（金）は、グループに分かれ実験結果を考察し、発表を行いました。最後に、講師の坂下丈太氏から実験の解説があり、理数教育研究センター 松田良一教授から講評がありました。
参加した生徒からは、「殺菌、除菌、抗菌の違いがよくわかった。私たちの身の回りには多種多様な微生物が生息していることに驚いた。もっと微生物について学んで有用微生物の研究をしたいと思う。」、参加した高校教員からは「微生物のコロニーと生育状況をパラメータとすることで、生物だけでなく化学や物理そして家庭科などへの応用が広がり、理数探究に活用したい。今回の研修会のように生徒に主体的に探究させて、それについてディスカッションし、結果を発表する指導法は理数探究を実践していると思った。」などの感想が寄せられました。
参加した生徒の多くは、微生物に対する探究心が芽生えた様子で、教育現場における理数探究の授業の一つの事例を体験する機会になりました。
実験の様子
