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2021年度第10回坊っちゃん講座「薬が創られ届くまで -脳発達障害の幹細胞研究を例に-」開催報告

2021年度第10回坊っちゃん講座「薬が創られ届くまで -脳発達障害の幹細胞研究を例に-」開催報告

 

12月18日(土)に2021年度第10回坊っちゃん講座をオンラインで開催し、145名の参加者がありました。

 

本講座は最先端の研究や応用研究において世界をリードしている研究者が研究の面白さを高校生、中学生および大学生に伝え、勉学意欲の向上と進路選択に資するために開講しております。

 

今回は、本学薬学部生命創薬科学科の卒業生で、現在、山陽小野田市立山口東京理科大学薬学部で助教として活躍されている小野田淳人氏に講演いただきました。小野田氏は、2017年度に本学博士課程を修了し、博士(薬科学)の学位を取得し、その際に東京理科大学大村賞(博士課程最優秀者)、理窓博士会(同窓会)の第13回学術奨励賞を受賞したことで、この度ご講演いただくことになりました。(※ 本学理学研究科を修了し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智先生の栄誉を称え創設した賞。)

 

今回の講演では、医薬品の研究・開発が大変であることを表す3つの数字(かかる時間:15年(9~17年)、かかる費用:1,500億円(500~2,000億円)、できる確率:25,000分の1(2.5万分~3万分の1))の紹介から、薬が創られ届くまでの全体像について、丁寧に分かりやすく説明していただきました。

基礎研究→非臨床試験→臨床試験→審査・承認→流通・調剤→患者へ・育薬の各工程について、それぞれ、「主に担う場」「主に担う人」の具体例は、進路選択をする上で大変役に立つ内容でした。(例えば、非臨床試験の動物を用いた研究や解析を行うために特に必要な情報や技術の「主に担う場」は、非臨床試験そのものは製薬企業で行われる。非臨床試験のための新たな技術の研究などは大学や研究所、あるいは企業で行われている。「主に担う人」は、動物そのものや動物実験に対する専門性を持つ人。医学や獣医学、薬学、農学、生物系出身者が多い。)

 

最後に、これから進路を決める中学・高校生へ、小野田氏自身が大学と研究室のおかげで、極端に伸びた人間であり、自分に適した学問、環境を選ぶことが非常に重要であると述べ、また、2021年7月、学研より中学理科参考書「やさしい中学理科」を出版し、その中の「はじめに」に書いた、「大げさに思うかもしれませんが、皆様がこれから学ぶ、わずか数文字で記された一つ一つの現象、法則、発見は、かつて世界のどこかの誰かが、その命を懸けて解き明かし、後世に伝え遺したものです。」「理科は暗記科目のように思われがちですが、その本質は合理的で論理的な「考え方」を身に付ける学問です。理科を学ぶことで、新しいことに取り組み、形にするために必要な考える力が身に付き、学んだ内容そのものはその考えるための指針となります。」の2つ言葉を送り、講演を締めくくりました。

 

その後、参加者から「Q&A機能」を用いて質問を受け、22件の質問に小野田氏が1つ1つ丁寧に回答してくれました。

 

参加者からは、「薬をつくる過程はとても面白くて特に創薬の分野に興味が湧きました。進路選択の参考になってよかったです。貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。」「中高生は、薬剤の研究は薬学部にいかないといけないんだという考えをどうしても持ちがちですが、今回の講義では薬を作るには薬学部以外の人も多く関わっているということが伝わってきたので、とても良かったと思います。」「薬ができるまでの過程を詳しく知ることができて良かったです。学校の授業で、興味のあることについて調べた時に薬のことについて調べたのですが、ここまで詳しいことやその概要についてまでは、わからなかったのでとても勉強になりました。」などの感想が寄せられました。

 

 

オンライン講座の様子

 

  • 坊ちゃん講座
  • 高校生のためのサイエンスプログラム
  • 算数/数学・授業の達人大賞
  • 理科・授業の達人大賞
  • 発行物
  • 教育DX推進センター
  • 教職教育センター
  • 東京理科大学
  • 宇宙教育プログラム
  • 数学体験館
  • なるほど科学体験館
  • 協賛 東京理科大理窓ビジネス同友会

東京理科大学 理数教育研究センター
(事務局:学務部学務課)

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