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2021年度第4回坊っちゃん講座「摩擦・摩耗・潤滑はトライアングル?」開催報告

6月19日(土)に2021年度第4回坊っちゃん講座をオンラインで開催し、160名を超える参加者がありました。

 

本講座は最先端の研究や応用研究において世界をリードしている研究者が研究の面白さを高校生、中学生および大学生に伝え、勉学意欲の向上と進路選択に資するために開講しております。

 

今回は、本学理工学部機械工学科 野口昭治教授による「摩擦・摩耗・潤滑はトライアングル?」の講演を行いました。

 

今回の講演では、「摩擦がないと、歩けますか?」「走っている車は止まれますか?」と摩擦がなければどうなるか?と問いかけから始まりました。摩擦がないと社会生活は成り立たないが、中学や高校の理科(物理)の課題では、「摩擦は一定、摩擦は無視する」という設定がされ、摩擦が取り上げられることが少ないとお話があった後に、本題に入りました。

すべり摩擦のお話では、研究室で製作した可倒式すべり台での実験動画を見せ、静止摩擦係数の説明があり、転がり摩擦のお話では、転がると倒れるが連続的に起こる現象で、円滑に転がるためには、断面が円であることが必要であり、人工的に加工を加えないと実現できないと説明がありました。

また、例として、ミニ四駆の滑り軸受を転がり軸受に置き換えることにより、摩擦係数が下がり、同じパワーでも抵抗力が減って標準マシンより早く走ることを説明した後、研究室での実験動画を見せて説明がありました。

摩耗の話では、摩擦との関係や摩耗を利用したブレーキの話があり、摩擦や摩耗を小さくする潤滑の話では、油分子が表面に吸着することで摩擦が小さくなる説明がありました。

 

野口先生の研究分野でもある「トライポロジー」は世間一般的にはなじみがない言葉で、高校では出てこない言葉ですが、人工関節に使われている例や省エネ・省資源に大きく貢献しているお話があり、最後に「普段あまり意識することがなくても、よく考えてみると摩擦の重要性が理解できると思います」と講演を締めくくりました。

 

その後、参加者から「Q&A機能」を用いて質問を受け、20件を超える質問に野口先生が1つ1つ丁寧に回答してくれました。

 

参加者からは、「摩擦⼒が無視できる問題のことをとてもありがたく思っていましたが、今回の講座を受けて、摩擦への考え⽅が180度変わりました。⾼校で教わることより専⾨的な内容で、摩擦や物理への関⼼が⾼まり、もっと詳しく知りたいなと思いました。」「理⼯学部と理学部との違いや、実際の研究について詳しく知ることができ、摩擦などについて新しく知ることができた点が良かったと思います。」などの感想が寄せられ、また、本学化学系学科に所属する学生からは、「⾃⾝の研究をするうえで最低限知らなければいけないことを知ることができた」と感想がありました。

 

 

オンライン講座の様子

 

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