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2020年度第8回坊っちゃん講座「数学のレンズを通じて自然界のカタチを見てみよう」開催報告

 

3月13日(土)に2020年度第8回坊っちゃん講座をオンラインで開催し、約200名の参加者がありました。

 

本講座は最先端の研究や応用研究において世界をリードしている研究者が研究の面白さを高校生、中学生および大学生に伝え、勉学意欲の向上と進路選択に資するため、2018年度から開講しております。

 

今回は、本学理工学部数学科 馬場蔵人(ばば くらんど)講師による「数学のレンズを通じて自然界のカタチを見てみよう」の講演を行いました。

 

始めに先生の自己紹介から研究室での話までありました。各自の研究テーマごとに、A4版9cmのファイル3~4冊程度の思索を論文にまとめるということを行っているお話もありました。

 

今回の講演では、自然界の中に見られる形や模様には何らかの規則や法則が感じられるときがあり、それを数学の視点から観察する話を中心に進められ、「渦巻」、「螺旋」、「石けん膜」、「蜂の巣」、「ダイヤモンド」を例に、合理性、対称性、周期性について、タブレットにタッチペンで手書きして説明するという手法が用いられ、臨場感と親近感がさらに増しました。

 

最後に、カタチの意味が知りたいときに、数学の視点が役に立ち、自然界以外にも、身の回りにあるカタチを数学の視点で見てみようとのメッセージがありました。

 

その後、参加者から「Q&A機能」を用いて質問を受け、馬場先生が1つ1つ丁寧に回答してくれました。

 

参加者からは、「どこか遠く感じていた数学を⾝近に感じることができた講演内容で⼤変勉強になりました。数学的視点を持って⾒ると、ハヤブサの⾶び⽅に効率的に獲物を捕らえるための⼯夫が⾒えてくる話には、とても感動しました。」、「本講座でお話を聞き、視野が広くなったように感じます。今、⾃宅にあるものを⾒ても、ほとんどのものが対称な形になっていることがわかりました。新しい視点を獲得できたことが良かったと思います。」などの感想が寄せられました。

 

    

オンライン講座の様子