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研究会「大学入学共通テスト(新テスト)はどうなるか?」開催報告

12月15日(日)に神楽坂キャンパスで、本学教育支援機構理数教育研究センター主催研究会「大学入学共通テスト(新テスト)はどうなるか?」が行われました。

 

本研究会は、日本の理数力強化に資するべく、中学・高等学校の現職理数教員や教員養成を担当される方、大学教員を主な対象として開催する合同研修で、130人を超える参加がありました。

 

第一部では、初めに秋山仁 特任副学長・理数教育研究センター長が基調講演を行い、今回の研究会で議論してほしいことや参加者から事前にいただいた質問を例に挙げて有意義な研究会となるよう提起しました。本学の前身の東京物理学校の入学制度やミシガン大学の入学制度を例として紹介し、これからの大学入学共通テスト(新テスト)を考える研究会にしたいお話がありました。

続いて、白井俊氏(大学入試センター 試験・研究統括補佐官 兼 審議役)が「新学習指導要領と大学入試改革」と題して講演を行い、PISA2018の結果から、低下している読解力に課題があることや資質・能力を身に付けるための学習について新学習指導要領で目指すものを英国のレベルを例に話されました。また、大学入学共通テストのポイントになる点として、よい試験問題とは何か、これから共通テストに求められるものについて、問題例を挙げながら話されました。

3つめの講演として、園池公毅氏(早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授)が「大学入学共通テストで理科・生物はどう変わるか?」と題して講演を行い、大学入学共通テストで生物の問題がどのように変わるかについて、プレテストの問題や参加者から事前に届いた質問を取り上げながら説明があり、問題からどんな知識を見ようとしているかについて話されました。

 

その後、第二部のパネルディスカッションでは、第一部の講演者2名と現職の中学・高等学校教員3名(本学大学院理学研究科科学教育専攻在学生と修了生)がパネリストとして登壇し、参加者から第一部終了時に寄せられた数々のご意見を取り入れ、大学入学共通テスト(新テスト)について、思考力、表現力を問う試験とはどういう問題か、また、パネリストが高校で実際に取り組んでいる大学入学共通テストを念頭に入れた取り組みの事例を紹介しました。また、普段の授業で、生徒を引き付ける方法について、会場内の大学教員、中学・高等学校の教員等が活発に発言し、議論が行われました。

 

参加者からは、「共有テストに向けて日々の授業改善のヒントになるものがありました。」「新テストの内容から、求められる能力、学校の状況を現場の方から聞くことができ、非常にためになった。」「大学入試センターの方と現場の先生の両方の話が聞けたのが良かった。」などの感想が寄せられました。

今回の研究会では、今、話題の大学入学共通テスト(新テスト)をテーマに開催しました。今後取り上げてほしいテーマを参加者から数多くいただきましたので、それを参考に来年度も継続して開催していきたいと考えています。

   

基調講演:秋山センター長          講演:白井俊氏(大学入試センター)

   

講演:園池公毅氏(早稲田大学)    パネルディスカッション

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