2019年度第5回坊っちゃん講座「国際科学オリンピックに参加しよう!-生物学オリンピックの出題傾向や代表選抜、引率経験者が語る-」開催報告
7月27日(土)に神楽坂キャンパスで、本学教育支援機構理数教育研究センター主催2019年度第5回坊っちゃん講座が行われ、約80名の参加者がありました。
本講座は最先端の研究や応用研究において世界をリードしている研究者が研究の面白さを高校生、中学生および大学生に伝え、進学意欲の向上と進路選択に資するため、2018年度から開講しております。
今回は、本学理学研究科科学教育専攻 松田良一教授、東京大学 大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 助教 岩間亮氏、国際科学オリンピック2012年シンガポール大会銀メダリスト 荒木大河氏、
東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭 齋藤淳一氏による「国際科学オリンピックに参加しよう!-生物学オリンピックの出題傾向や代表選抜、引率経験者が語る-」の講演及びパネルディスカッションがありました。
松田良一教授から本学と科学オリンピックとの関わりや、生物学オリンピックの概要の説明があった後、
講演者3名から15分ずつの講演をいただきました。
岩間亮氏は日本が初めて国際生物学オリンピックに参加した2005年の代表者で、生物学オリンピックを目指した経緯のお話がありました。また、現在、東京大学で研究している内容の紹介もしていただきました。
荒木大河氏は、高校生の時に国際生物学オリンピックに出場したいために、死に物狂いで勉強したこと、生物学オリンピックの体験で得たことやアメリカでの大学時代の経験をお話しいただきました。生物学オリンピックは、将来の可能性を拡げられる絶好の機会であり、ぜひ挑戦してもらいたい!と中学、高校生
にメッセージを送りました。
齋藤淳一氏は、2005年の国際生物学オリンピック参加当初から引率をしている話や2000名を超える国際生物学オリンピックに参加した生徒のその後の進路を調査した結果をお話しいただきました。
その後、パネルディスカッションを行い、会場からの質問に答える形で生物学オリンピックを語り合いました。
参加者からは、「自分の好きなことに突っ走っていく勇気をもらうことができました。」、「化学にも興味があるので、何でもチャレンジすることが大事だなと思いました。」、「生物学オリンピックへのモチベーションが向上した。本質的な勉強をしようと思った。」、「私は今年初めて生物学オリンピックに挑戦しましたが、全く問題が解けなくて少し戦意喪失していましたが、国際大会の様子などを見て、また頑張りたいと思いました。キャンベル生物学の本を読み込んで、世界大会で、色々な人と出会うことができるようにこれからの時間を大切にしたいです。」などの感想が寄せられました。
本学理学研究科 科学教育専攻 松田良一教授 東京大学 農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 岩間亮助教
シンガポール大会銀メダリスト 荒木大河氏 東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭 齋藤淳一氏
パネルディスカッションの様子